年金という用語は公的年金保険だけに使って欲しい
【7】で、国民年金 http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/3304/
【8】で、厚生年金 http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/3394/
を見てきました。
国民年金・厚生年金、いずれも保険料は2017年まで上がり続けます。
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■国民年金 毎年4月に改定されます。
2000(平成12)年以降のみ取り上げます。
1998年 4月~ 13,300円
2005年 4月~ 13,580円
2006年 4月~ 13,860円
2007年 4月~ 14,100円(≒14,140円×0.997)
2008年 4月~ 14,410円(≒14,420円×0.999)
2009年 4月~ 14,660円(≒14,700円×0.997)
2010年 4月~ 15,100円(≒14,980円×1.008)
2011年 4月~ 15,020円(≒15,260円×0.984) ← 今はここです。
2012年 4月~ 15,540円×改定率
2013年 4月~ 15,820円×改定率
2014年 4月~ 16,100円×改定率
2015年 4月~ 16,380円×改定率
2016年 4月~ 16,660円×改定率
2017年 4月~ 16,900円×改定率 ← 平成29年です。
■厚生年金 毎年9月に改定されます。
こちらも同じく2000(平成12)年以降のみ取り上げます。
1996年10月~ 17.35%
2003年 4月~ 13.58% ← ボーナスも対象になったため一旦下がりました。
2004年10月~ 13.934%
2005年 9月~ 14.288%
2006年 9月~ 14.642%
2007年 9月~ 14.996%
2008年 9月~ 15.350%
2009年 9月~ 15.704%
2010年 9月~ 16.058%
2011年 9月~ 16.412% ← 今月からここです。
2012年 9月~ 16.766%
2013年 9月~ 17.120%
2014年 9月~ 17.474%
2015年 9月~ 17.828%
2016年 9月~ 18.182%
2017年 9月~ 18.3% ← 平成29年です。
厚生年金は”労使折半”ですから、実際に給与から天引きされるのはこの半分です。
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ここで知っていただきたいのは、この間の収入に変わりがなければ
実際の手取りは減っていくということ。
30万円の収入を得ている人を例に考えてみましょう。
2000年から2017年まで月収(※)が同じ30万円だったとします。
※ 本来は標準報酬月額または標準報酬額が正しいのですが、わかりやすく
読みやすい内容を採用したいと考えています。ご理解ください。
自営業で国民年金だと、
2000年 30万円-13300円=286700円
2017年 30万円-16900円=283100円(▲3600円)
月3600円の差ですから、1年では▲43200円。
会社員で厚生年金だと、
2003年 30万円-(30万円×6.79%)=279630円
2017年 30万円-(30万円×9.15%)=272550円(▲7080円)
月7080円の差ですから、1年では▲84960円。
いかがでしょうか。
終身雇用・年功序列から成果主義へと時代は変わり、さまざまな雇用形態も生まれ
毎年当たり前のように昇給していくことの難しさを、多くの方々が感じておられる
のではないかと思います。
もっと書けば、現在の法律では2017年までのことしか決められていません。
しかしながら、少子高齢化の道を進む日本。
若い世代が減り、いわゆる高齢者の方々の割合がどんどん増えていく日本。
保険料を上げるか、将来受け取る年金を減らすか、受け取るのを先にするか。
今後、何らかの動きが出てくることは避けられそうにありません。
どのような政策が採用されるか、先は誰にもわかりません。
<参照ブログ記事>
「2100年、人口3分の1の日本」読みました。
http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/blog-entry-779.html
ただし、間違いなく言い切れることは1つ。
今は長生きすることがリスクの1つだと言われています。
85歳・90歳・95歳・100歳・それ以上、これだけ長生きしたときには、
公的年金がなければ、生きていくためのお金を貯蓄だけでカバーできる人は
ほんの一握りです。年金制度がたいせつな仕組みであることは間違いありません。
私は知っておくことがたいせつだと思っています。
知ったうえで、自分なりに考えて準備することがたいせつだと考えています。
話がそれました。申し訳ありません。
次回からは「ねんきん定期便」の情報を基に、実際に自身の受け取る年金額の
試算方法を説明していきます。
<注記>
年金にはさまざまなパターンが存在します。
コラムでは代表的な例しか取り上げることができません。
気になることや確認したいことは、所轄の年金事務所へお問い合わせください。
記録に関する正確な情報は、間違いなく年金事務所で確認できます。
よりよい受け取り方や付随する情報等を希望されるようでしたら、
お近くのFPや社会保険労務士さんをお尋ねください。
その際には、私も含め相談に関しては有料が多いと思いますので
ご留意のうえ、ご活用くださいませ。
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ご意見・お問い合わせはこちらから。
https://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/inquiry/personal/
日々をつづった日報はブログにて。【2009年9月より毎日更新中】
http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/
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