後部座席もシートベルトを!

笠中晴司

笠中晴司

テーマ:時事ネタ「交通事故」

新聞に記載されていた記事の受け売りですが,自動車乗車中に交通事故が発生した場合,最新の統計では,一番死亡する確率が高い座席(事故時に着席していた座席)は,後部座席ということです。

座席別に見た死亡者の総数ではなく,事故にあった場合の,座席別に死亡する「確率」をとってみた結果です。

では,何故,後部座席の死亡する確率が高いのか。

それは,100%確証があるわけではありませんが,後部座席のシートベルト着用率が,運転席や助手席に比べて,圧倒的に低いからということです。

つまり,運転席や助手席は,シートベルトを着用していないと一般道でも罰則がありますが,
後部座席については,高速道路だけが罰則の対象となっているので,
「一般道ならシートベルトをしないでもいいや」という方が多いということのようです。

確かに,シートベルトは,「しないほうが体に締め付けもないので良い」という感覚はわからないではないですが,
それを言えば,運転席のシートベルトも,20年近く前は,しない人が多数いたような記憶です。

でも,今の時代,運転席や助手席のシートベルトは当然となっています。

「後部座席に乗車中でも,シートベルトをするのが当然」

という認識をほとんどの方が持つようになれば,死亡率は間違いなく下がるというのが,結論でしょう。

「自動運転がいつ達成されるのか」という時代が来ても,結局,最後は

「人間の対応の仕方が,交通事故の発生や損害の大きさを左右する」

という,ひとつの証拠と思えます。

皆さま,後部座席でも必ず,シートベルトを装着しましょう。

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笠中晴司
専門家

笠中晴司(弁護士)

丹波橋法律事務所

大学卒業後,民間企業(地元銀行)で10年間勤務。その後,志をもって弁護士を目指し,弁護士になってから丸17年の経験を積みました。経験に基づく,バランス感覚は,他の弁護士より優れていると自負しています。

笠中晴司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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