交通事故の被害者側の弁護士,加害者側の弁護士

笠中晴司

笠中晴司

テーマ:交通事故 実際の例など

弁護士として,交通事故の事件を扱っていると,「被害者側をされていますか」とか,逆に「加害者側をされていますか」とか聞かれることがあります。

弁護士のなかには,「どちらかの側,一方しかしない」というポリシーの方もいらっしゃるかもしれませんが,私は両方とも扱っています。

また,一部は某保険会社からの依頼により,加害者側の弁護士となることもあります。

そう言うと,「保険会社寄りの考えをする弁護士では」と被害者の方から疑われることもないではありません。

しかし,弁護士というのは,依頼者の利益を最大限実現するのが,仕事です。

もちろん,「法律的に許されない」,あるいは,「道義的,常識的にも許されない」とされるような利益を実現するようなことはしませんが,「できうる限り」の利益を追求するのが,弁護士の仕事と考えています。

よって,依頼者がどちら側であっても,その立場において,「依頼者に最大の利益が得られるこ」とを第一の目的として仕事をしているのは当然です。

そして,今現在,扱っている事件の数では,被害者側の立場のほうが圧倒的に多いのが実情ですが,それでも,加害者側の事件も引き続き担当するつもりです。

それは何故かというと,私は,色々な角度から物事を見ることにより,よりバランスのとれた考え方ができると考えているからです。

また,もっと具体的なメリットを言うと,保険会社から依頼された事件を担当すると,保険会社の考え方もよく理解できます。それは,相手方(被害者側の弁護士)という立場ではわからない部分もあると思います。

とすれば,そのときに得た知識が,被害者側となった時の解決策を考えるのに,役立つこともあると思っています。

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笠中晴司
専門家

笠中晴司(弁護士)

丹波橋法律事務所

大学卒業後,民間企業(地元銀行)で10年間勤務。その後,志をもって弁護士を目指し,弁護士になってから丸17年の経験を積みました。経験に基づく,バランス感覚は,他の弁護士より優れていると自負しています。

笠中晴司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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