第1回 ストレスチェックは本当に意味があるのか
ストレスチェックの結果高ストレス者が出たとしても、会社は個々人の結果を知ることができませんので、直接その人に何かできるというわけではありません。医師の面接も、個人の希望があれば実施できます。会社が命令することはできません。従業員自らの意思によります。そのため、本人が面接指導を申し出なければ、会社がストレスチェック結果に基づいて直接介入することはできません。
会社ができること
ただし、だからといって会社が何もできないわけではありません。長時間労働、欠勤、ミスの増加、表情や様子の変化など、通常の労務管理や産業保健活動の中で把握できる情報に基づいて、声かけや相談窓口の案内を行うことはできます。
高ストレス者の思い
高ストレス者という結果が出た従業員は、どう思うでしょうか。高ストレス者=メンタル不調者と思ってしまうかもしれません。自分がメンタル不調者だと言われて、いい思いをする人はいないでしょう。自分は違うと思いたくて、検査が間違っているなどと思うかもしれません。
また、医師の面接を受けたら、今後の昇進などに影響すると思うかもしれません。今やりがいをもってバリバリ仕事をしているのに、その仕事から外されるかもしれないと心配してもおかしくありません。「仕事を休め」と言われて喜ぶ人もいますが、「休みたくない」と強く思う人もいます。
高ストレス者=メンタル不調者とは限らない
高ストレス者=メンタル不調者とは限りません。ストレスがかかっても、メンタルが不調にならない人もいます。ただ、ストレスの影響がどの程度出ているかは、本人ではなかなかわからないものです。自分では大丈夫と思っていても、自覚しないメンタルの不調が重なって、ある日突然倒れてしまうなんてことは、よくあります。そこで、医療の専門家に診てもらう必要があるのです。
自分を知ること
また、自分はどんなストレスが心身にどのような影響を与えているかを知ることが、これからの働き方を考えるきっかけになります。自分の強み弱みを知れば、自分の働き方を工夫することができ、長く働き続けることができるようになります。
日ごろから
そういったことを、日ごろから従業員に周知しておくことが大事です。メンタルヘルス研修や社内報などでの周知のほか、ストレスについて知識を共有できている職場環境を作ることもいいでしょう。いつも自分や仲間のストレスに敏感になっている職場は、高ストレス者がでにくくなります。やはり日ごろから対策をとっておくことが大事になります。


