頑張る自分を、一度お休みしてみる

「誰かに助けてほしい」と思ったときに
誰かに話を聞いてほしい...
今抱えている問題をなんとかしたい...
ストレスを解放したい...
誰かに頼りたい、助けてほしい...
そんな気持ちを抱いたこと、
きっと誰にでもあるのではないでしょうか。
近年、日本では「うつ病」や「自殺」といった
心の問題が深刻化しています。
2014年にはうつ病の患者数が111.6万人にのぼり、過去最多を更新
自殺者数は11万人とも言われ、
不明者(変死者)を含めると15万人を超えるとも報告されています。
その背景には、経済・生活・健康・家庭の問題
若い世代では、学校や友人関係の悩みが影を落としています。
うつや深い落ち込みには、前兆があります。
:過去のつらい経験を何度も繰り返し話す
:自分はひどい目にあっていると話す
:自分には価値がないと感じている
こうした言葉や態度は、サインとして現れます。
そして、もしこの状態が続いているなら、
何かしらの対処が必要です。
けれど、支えてくれる人がいたり、
自分に合ったストレス解消法を知っている人たちは、
深刻な状態にまで至らないことが多いようです。
では、そこに至らないためには、どうすればいいのでしょうか?
思考の「3つの癖」に気づくこと
私たちが気づかないうちに繰り返している思考の癖があります。
★過去に焦点を当てている
「あのときこうだった」と過去にとらわれ続けることで、
未来も同じようになると感じ、不安を抱えます。
★無いもの”に目を向けている
「力がない」「才能がない」と、
足りない部分ばかりに意識が向いてしまうと、自信を失ってしまいます。
★被害者意識にとらわれている
「誰かのせいでこうなった」と考えることで、
自分の人生を他人に委ねてしまいます。
このような思考を繰り返していれば、
どんなに健康な人でも、うつ状態に陥る可能性はあるのです。
でも、大丈夫です。
私たちはここから抜け出すことができます。
今日からできる、小さな3つの変化
1. 過去から「今」と「未来」へ焦点を移す
過去はすでに過ぎた出来事です。
今の自分には経験や知恵が積み重なっています。
「これから、どうなりたいか?」を意識することで、未来は少しずつ変わっていきます。
2. 「無いもの」から「在るもの」へ意識を向ける
私たちは、実はたくさんのものをすでに持っています。
:住む場所があること。
:ごはんを食べられること。
:言葉を話せること。
:健康な体、見守ってくれる誰か。
「幸せを感じたければ、自分が持っているものを数えなさい」という言葉があります。
感謝を感じるだけで、心は少しずつ上向いていきます。
ある研究では、毎日「在るもの」に目を向けていたグループの人たちが、
1年後にはうつ状態から抜け出し、「幸福度」が高まっていたそうです。
3. 被害者意識を手放してみる
これは少し難しく感じるかもしれません。
でも、ここを手放せたとき、心がとても自由になります。
「事故に巻き込まれ、車は大破した。だけど、家族全員が無事だった」
その出来事の中に、何を見つけるかは自分次第です。
不幸のハードルを高く、幸福のハードルを低くしてみるのです。
小さな幸せをたくさん拾い上げていけば、少しずつ世界は変わっていきます。
身体を変えると、心も変わる
不安なとき、人は背中を丸め、下を向き、口角も下がります。
でも、顔を上げ、胸を広げ、笑顔をつくるだけで、心に変化が生まれます。
「人」「場」「言葉」を少しずつ変えていきましょう。
身近にいる人を変える
よくいる場所を変える
使っている言葉を変える
「一人では難しい」と感じることは、
自然なことです。
だからこそ、カウンセラーやコーチ、セラピストの存在が求められるのです。
今は、"心のケア"が日常の一部になる時代。
どんなに強く見える人でも、迷うことがあります。
でも、「どう対処していくか」を知っているだけで、
生きるのがぐっとラクになるのです。
“やり方を知れば、誰でもできる。”
その第一歩を、いま踏み出してみませんか?



