コラム
不妊漢方でよく使われる生薬 5.紫河車
2015年2月18日 公開 / 2016年5月18日更新
妊娠体質になる漢方治療でよく使われる生薬を紹介します。
5回目は「紫河車」です。
「紫河車」は、もともとヒトの胎盤を使っていました。
現在、日本では豚の胎盤を使います。
五臓の肺・肝・腎に作用します。
中医学的効能は、1.補腎益精・助陽 2.益気養血 3.補肺止咳です。
簡単にいうと、これもアンチエイジングで若返り元気にしてくれる作用と慢性的な咳を改善してくれるということです。
「紫河車」が適している人
1.足腰がだるく冷える
2.元気がなく不妊や母乳があまりでない状態
3.慢性的に咳がでて、痰に血が混じる状態
などの症状がでている方に適しています。
最近は女性がアンチエイジングでお肌の色つや・ハリをだすための美容目的で飲んでいる方が多いです。
紫河車での注意
長期間服用することで効果がでます。
だから疲れたときだけのむ使い方では残念ながら無駄遣いになってしまいます。
また一つで飲むよりは、症状にあわせて他の生薬を摂った方が格段に効果がでやすい生薬です。
生薬は栄養補給のためのサプリメントではありません。
体質に合わないと期待する効果を得ることはできませんし、逆に体調を崩すこともあります。
服用される前に必ず専門家にご相談ください。
参考:中医臨床のための中薬学,医歯薬出版
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