コラム
不妊漢方でよく使われる生薬 2.艾葉
2015年1月26日 公開 / 2016年5月18日更新
妊娠体質になるために漢方治療でよく使われる生薬を紹介します。
2回目は「艾葉」です。
「艾葉」は、ヨモギの若い全草や葉になります。
五臓の肝・脾・腎に作用します。
中医学的効能は、1.散寒除湿・止痛 2.温経止血です。
簡単にいうと、体の内部で冷えが悪さをしているときに、暖めて改善してくれる作用です。
「艾葉」が適している人
1.下腹部が冷えたり痛みがある
2.生理不順
3.不正性器出血や生理量が多すぎる
などの症状がでている方の妊娠力をつけてくれます。
温めて乾燥させる力が強いので、中医学で陰虚がある方は他の作用の生薬とうまく組み合わせなければいけません。
口・眼の渇き、乾燥肌、ほてり、めまい、動悸、不眠などの症状も気になる方は上手に使いましょう。
生薬は栄養補給のためのサプリメントではありません。
体質に合わないと期待する効果を得ることはできませんし、逆に体調を崩すこともあります。
服用される前に必ず専門家にご相談ください。
参考:中医臨床のための中薬学,医歯薬出版
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