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子供視力低下と漢方

佐藤宣幸

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テーマ:中医学で見る子育て

視力

子供の視力低下


近年、子供の視力低下についての相談が多くなっています。

文部科学省が公表している学校保健統計調査では視力1・0未満の小中高生の割合が毎年増加傾向にあるそうです。

スマートフォンやタブレット端末などの普及により目を酷使する時間が長くなった事が原因の1つにあげられています。

大人と違い子供は視力低下に自覚しにくく、視力低下に対する対応が遅れてしまう事もあります。

視力低下などの目の問題は早めに対応することで重症化を防ぐことも出来るので普段から気を配る事が大切です。

目のエネルギーは血?


中医学では『肝は目に開竅する』という言葉があり、肝は目に深く関係する臓腑とされます。

目はこの肝に貯えてある血を栄養源としており、目を使うと血を消耗するという考えがあります。

目の使い過ぎにより肝の血が少なくなると目は栄養不足になり視力低下などの原因になります。

なので目を元気に保つためには肝にある血を蓄え、酷使しないようにする事が大切という中医学独自の理論があります。

目の栄養剤になる漢方薬



枸杞のみ

目の栄養源である血を補う漢方薬は当帰・地黄・何首烏・阿膠・枸杞子などがあります。

他にもたくさんありますが、特に枸杞子は目に関係が深く目に関する漢方薬によく配合されています。

枸杞子を配合した漢方薬は飲む目薬などと言われるものもあります。

写真のような赤い実なのですが、中華料理などで見た事がある方が多いのではないでしょうか。

他にも珍しい漢方薬では鯉を原料にした鯉魚胆などもあります。

漢方薬で目の栄養源補給も大切ですが、休ませる事も大切です。

たまには外の景色を眺めるなど、少し目を休ませる時間をつくるのも良いのでしょうか。

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佐藤宣幸
専門家

佐藤宣幸(薬剤師)

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局

薬剤師の知識の上に、臨床検査技師の知識を重ねた指導ができるのが強み。健康相談にも力を入れていて、訪れる人の多くは食生活の改善をしながら漢方薬を服用すると健康になる場合が多くあります。

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