尿が濃く臭うのは自律神経失調のサイン
酒は百薬の長だけど酒邪
今年から忘年会を行うという方は多いようで楽しいお酒にするためにも二日酔いなどは気を付けたいところです。
当薬局でもお酒に関する相談は多く、今回は二日酔いを含めたお酒の漢方薬についてお話しようかと思います。
中医学では病気を起こす原因は外から入る邪気によるものという理論があります。
風邪(ふうじゃ)・寒邪(かんじゃ)・暑邪(しょじゃ)・湿邪(しつじゃ)・燥邪(そうじゃ)・火邪(かじゃ)
この6つがあり、体が弱って外邪に負けると病気になるとされています。
これとは別に酒の邪気『酒邪』と勝手に当薬局では呼んでいる邪気があります。
そのままの意味で体がお酒の邪気に負けて二日酔いなどになるという話です。
酒邪による主な症状
- 二日酔い(吐き気、頭痛)
- 腹痛や下痢
- 肝機能障害
酒邪から体を守る漢方薬
お酒で一番心配なのが肝臓です。
中医学でいう肝と内臓の肝臓は少し異なりますがどちらも解毒に関係するという意味では同じ機能を持っています。
肝臓が弱いと酒邪は体へ負担をかけるようになり、頭痛などの二日酔いになりやすくなります。
そんな酒邪から体を守るのにお勧めなのが木鶏丹(モッケイタン)とスクアレンです。
酒邪を解毒する肝を補い強くしてくれます。
翌日にお酒を持ち越してしまう方は黄連解毒湯などの服用もいいかもしれません。
次にお酒を飲むと下痢や腹痛などの消化器症状が出る方は勝湿顆粒や晶三仙がお勧めです。
酒邪は体に湿邪と呼ばれる体に不要な水をため込みます。
この湿邪を追い出してお腹を落ち着かせてくれるのが勝湿顆粒です。
お酒をのんだ次の日に浮腫むという方などにもお勧めです。
お酒と共に少し食べ過ぎて胃腸に負担をかけた時は晶三仙でケアするのいいかと思います。
酒邪という独特な表現ですが、対応する漢方薬は色々あります。
酒は百薬の長とは言いますが、過ぎたるは猶及ばざるが如しとも言うように程々に飲みましょう。