《年代別の「熱中症対策」》
血の不足で肌が弱る
気温の低下とともに空気も乾燥して肌トラブルが起きやすい季節になってきました。
アトピー性皮膚炎などの肌トラブルとまでは行かないものの皮膚が痒くなる事ありませんか?
それは血の不足からくる乾燥と冷えによる肌の弱りによる痒みかもしれません。
肌は潤いがあり、しっかりと入れ替わりが出来ている事により外界からの刺激に耐えれる強い肌を形成しています。
これが中医学で言う『血』が不足すると肌が弱くなり外界からの刺激を受けやすくなります。
血は肌に栄養や潤いなどを送るとされ、血の不足は肌の入れ替わりであるターンオーバーを乱します。
さらに冷える事で血の巡りが悪くなり肌に血が届きにくくなり肌は弱っていきます。
その結果、血の不足に冬の冷えと乾燥が加わる事で肌が弱り痒みなどの肌トラブルが起きやすくなります。
下のような症状があると血の不足による肌トラブルかもしれません。
血の不足による肌トラブルの特徴
- 肌がひび割れている
- 肌が白い粉をふいている
- 入浴や洗顔後に痒くなる
- 手先や足先が冷える
- 肌がなんとなくくすんでいる、血色が悪い
- 唇や頬、目の周りがカサカサして荒れやすい
- 肌着などの接触で痒くなる
冬の乾燥肌に当帰飲子
先ほど書いたような血の不足による肌トラブルによく使われるのが当帰飲子です。
当帰を含む四物湯という血を増やしその働きを高める漢方薬をベースに痒みに対する生薬も配合してあります。
高齢者に多い皮膚瘙痒症など弱い肌による様々な肌トラブルの痒みに幅広く使えます。
血の不足が長引いている方やアトピー性皮膚炎などは瘀血の問題もあるので駆瘀血薬などの追加も視野に入れてもいいかと思います。