子供視力低下と漢方
子供の歯ぎしりは消化不良
子供は内臓も成長期
成長期のお子さんは日々身長や体重など体が大きくなり成長していきます。
同様に胃腸も成長の途中であり働きが未熟です。
赤ちゃんがよく吐くのも消化器官が未発達だからです。
少し成長して小学生くらいになっても胃腸の働きが未熟なために食べ過ぎや消化に悪い物を食べるとよく下痢や嘔吐、腹痛などになります。
これは大人になるにつれて強くなっていくので心配はありません。
歯ぎしりは脳の勘違い
歯ぎしりは様々な理由があると言われています。
ストレスや歯並び、噛み合わせの問題、食べ物やアルコールの問題など様々です。
このうち子供の歯ぎしりに多いのは食べ物の問題です。
先ほど説明したように子供は胃腸の働きが未熟です。
それ故に食べた物を消化吸収するのに時間を要します。
それに加えて消化吸収すのに気を消耗するので眠くなりやすいです。
その結果消化不良のまま寝てしまうとお腹に食べ物があるので脳が寝ていてもまだ食べていると勘違いして歯ぎしりをしてしまいます。
大人でも食べてすぐ寝る方は同様の症状が起こる方がいます。
寝ている時の歯ぎしりは歯の問題だけではない
寝ている時の歯ぎしりは歯のトラブルが起きるだけではありません。
中医学では人は寝ている時に血を循環させ脳を休ませていると考えます。
この際に脳を休ませるはずの血が胃腸の消化のために取られると脳が休まりません。
朝になって目覚めが悪かったり、疲れがとれてなかったりと脳疲労が残ったままになります。
基本的には寝る時はお腹が空っぽの状態にしないといけません。
消化を助ける漢方薬
中国には山査子という生薬がります。
写真のようにリンゴを小さくしたような果実で古くから消化を助けるものとして知られています。
羊などの硬い肉を調理する際に肉を柔らかくするために山査子を入れたりするそうです。
このような消化を助ける生薬を使った漢方薬を食後に飲む事で消化を助け、お腹を空っぽにする事で歯ぎしりなどの問題に対応します。
寝ても疲れが取れない脳疲労なども消化不良が原因であれば同様に対応ができます。
また、普段から食が細い、下痢や軟便が多いタイプは胃腸を強くする漢方薬などを使ったりもします。