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動物性生薬《蛤蚧(ごうかい)》

佐藤宣幸

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テーマ:動物性生薬

《「肺」と「腎」を元気にする動物性生薬=「蛤蚧」》

※蛤蚧のイラスト
至宝三鞭丸

※当薬局の爺様薬剤師が成都で購入した蛤蚧
至宝三鞭丸

※当薬局の爺様薬剤師が上海で購入した生の「蛤蚧」と「蛤蚧酒」
至宝三鞭丸

《中国古典文献に載っている蛤蚧の逸話》

※鴛鴦(オシドリ)
至宝三鞭丸
※こんな諺が古から今に伝承されています。
《情同鴛鴦功蓋参》=和訳すると「情愛は鴛鴦(オシドリ)のように深く、補う力は高麗人参以上」。

※2000年前の書籍には、こんな事が載っています。
「林の中で鳴いている大きなヤモリが居たら、それが《蛤蚧》である」と。
爬虫類で鳴くのは珍しいのですが、蛤蚧は鳴けるのだそうです。
コロナウイルス禍の前に台湾に行ったとき湖近くの林で生きた蛤蚧らしきトカゲを見ましたが赤い斑点が無いし鳴かなかったのでタダのヤモリだったかも。
この蛤蚧、鴛鴦(オシドリ)のように常に雄雌が仲良く寄り添い、捕獲されても互いに抱き合うとか。
生薬として販売されている蛤蚧は雄雌番いで1セットです。
蛤蚧酒として漬け込まれている蛤蚧も雄雌セットです。
古人は、このような事から蛤蚧は房事を助ける作用が強いであろうと崇めたそうです。
確かに、例の《蛤蚧酒》を買うときに店の人が《蛇酒》とか「強精剤」をドンドン出してきました。
このことから《蛤蚧》は、古から今に伝承されている精力剤として有名な《至宝三鞭丸》に配合されています。

《これが宮廷処方の「至宝三鞭丸」》

至宝三鞭丸
※当薬局の爺様薬剤師が先代から漢方を学んでいた頃の「至宝三鞭丸」は「蝋皮丸」でした。
この大きな丸薬が1回分。
この至宝三鞭丸を1丸、モグモグと噛んで食べると元気凜々でしたが、多くの方は拒否。
確かに、加齢とともに歯が相応に弱くなると食べにくい蝋皮丸でした。


至宝三鞭丸
※そんなわけで「蝋皮丸」から進化?したのが小粒タイプの「至宝三鞭丸」。

《至宝三鞭丸の「三鞭」の源=動物性生薬》
至宝三鞭丸
至宝三鞭丸
至宝三鞭丸

※「抗老防衰」に役立つ漢方薬の一つです。

※詳しくは当薬局の薬剤師陣に御相談下さい。
☆LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)・精力増強については爺様薬剤師まで。

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佐藤宣幸
専門家

佐藤宣幸(薬剤師)

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局

薬剤師の知識の上に、臨床検査技師の知識を重ねた指導ができるのが強み。健康相談にも力を入れていて、訪れる人の多くは食生活の改善をしながら漢方薬を服用すると健康になる場合が多くあります。

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