これが深海サメ
《陽の気が極まる夏至》
《陽の気が極まる『夏至』に収穫する生薬=『旱蓮草(カンレンソウ)』》。
《陰の気が極まる冬至》
《陰の気が極まる『冬至』に収穫する生薬=『女貞子(ジョテイシ)』》。
※中国では300年以上昔から今に『肝腎要』の肝臓と腎臓を元気にする良薬として
『中国薬典』に記載されている方剤が日本ではサプリメントとして漢方専門薬局で販売されています。
《成分は『旱蓮草(カンレンソウ)』と『女貞子(ジョテイシ)』》
※旱蓮草(カンレンソウ)
☆効能効果・・・滋陰補腎 涼血止血
血熱を冷やし止血する・髪の毛、髭を黒くする
肝腎陰虚を改善する
収斂作用、消炎作用がある
※女貞子(ジョテイシ)
☆効能効果・・・補益滋陰 養肝明目
腎を養い、腰や膝を強くする めまい、耳鳴り、髪の毛や髭が早老化で
白くなるのを抑える
強心利尿強壮作用 中心性網膜炎、老人性白内症の初期改善
腎陰虚による不妊症 生理不順 ガンの放射線療法、抗がん剤療法での
体力低下時
《旱蓮草(カンレンソウ)と女貞子(ジョテイシ)の逸話》
明代の末期、安徽の有名な医者である汪汝桂は、子供の頃からひ弱な体質で大人になっても痩せて元気がなく、病気がちでした。
しかし、とても頭が良い人で、詩や歴史などに造詣が深く、勉学に優れ、父親に大変愛されました。
その父が重病になってしまい、亡くなる直前に「良相になることより、むしろ、良医になるべき」と遺言しました。
その為、汪汝桂は、医学の研究に取り組む事になりました。
時間の経過と共に彼の医療技術は上達し、知名度も高くなりました。
ところが、勉学に打ち込み過ぎて過労になり、40歳にもならないうちに、白髪、めまい、頭のふらつき、目がかすむ、倦怠感、早老傾向などの症状がたくさん出てきました。
ある年の夏、汪汝桂は、生徒たちを連れて山に生薬を採集しに行きました。
寺に宿泊したとき、百歳を超えているのにもかかわらず「耳鳴や目のかすみもなく、髪も黒々として、早く歩ける」という老住職に出会いました。
長寿の秘訣を聞いたら、この住職は寺の庭にある女貞という樹を指しながら、「女貞の実を蜂蜜とお酒に混ぜてから、蒸して食べると良い」と答えました。
汪汝桂は様々な調査をし女貞子の効能をよく理解しました。
そして、相乗効果を狙って、もう一種類の肝腎の陰を強く補う旱蓮草を加える事にしました。
旱蓮草の汁を煮詰めて膏にして、女貞子の末を混ぜると二至丸が出来上がりました。
先ず、その二至丸を2ヶ月飲んでみたところ、大変効果があると感じました。
その後、更に半年以上飲み続けたところ、弱かった体質が丈夫になって、白髪、めまい、頭のふらつき、目がかすむ、倦怠感、早老傾向などの症状も改善し、心身共に強くなり、意欲的になったそうです。
数年後、汪汝桂は往診のため、浙江麗水に寄って、同郷の親しい仲間である汪昂の家に立ち寄りました。
汪昂は汪汝桂のつるつるの肌や、丈夫な体を見て大変驚きました。
そして、その健康の秘訣が『二至丸』だと知りました。
汪昂は金持ちで、酒色に耽る事が多く運動不足もあり、肝腎陰虚が進行し、早老傾向がありました。
汪昂は汪汝桂の体が強くなった経験に学び、早速二至丸を飲み始めました。
そして半年後、汪昂は驚くほど健康で、頑丈になりました。
一方、汪昂は漢方医学に傾注し、日頃、是非歴史に残る大仕事をしたいという野心を抱いていました。
そこで、汪昂は汪汝桂を高賃金で招聘し、医書の編纂を始めました。
汪汝桂が4年間一生懸命頑張った結果、ついに4部の医書が完成しました。
女貞子、旱蓮草各等量の処方で肝腎不足に治療効果が高いという実例は《医方集解》という本に汪昂の名で収録され、処方は二至丸と命名されたのです。