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佐藤宣幸(さとうのぶゆき) / 薬剤師

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コラム

自己判断で漢方薬を服用するのは危険です

2015年9月14日 公開 / 2021年2月26日更新

テーマ:漢方薬の効果効能、服用の注意点

コラムカテゴリ:医療・病院

コラムキーワード: 漢方薬 効果東洋医学

漢方薬に対する世間の誤解


漢方薬には副作用がないと思っている方が多くいるようですが、西洋薬同様に漢方薬も薬ですから副作用がないわけではありません。

特に注意してほしいのは、素人判断で漢方薬を服用する行為、同じ症状だからといって人から漢方薬をもらって服用する行為、症状だけで漢方薬を選ぶのはよくありません。

勝手な判断は危険です。漢方薬は症状一つに効果が出るものではなく、その方の体質に応じて弱っている部分全体に浸透していく薬です。漢方薬は、奥が深く単純な薬ではないため、きちんとした専門知識のある医師や薬剤師のもとで処方を受けなければ、その効果を望むことはできないしょう。

「漢方だから大丈夫」という軽い考えのもと、自己流で服用するのはよくありません。

漢方治療に向く病・向かない病とは


東洋医学も西洋医学も個々が得意とする分野があります。

東洋医学の得意分野は、「病を全体として捉え治していく」、すなわち原因不明とされる疾患や慢性疾患などを含む機能性疾患の治療に適しています。

また、虚弱体質の方や高齢者、精神的要因の影響が大きな疾患への治療法も多く扱っています。これは漢方薬が、体への負担を少なく不要な薬は処方せずに治療ができるというメリットがあるからです。

反対に、西洋医学が得意とする分野は感染症や手術を伴う重病、心臓病などの重篤な病気を的確に治療することができます。また一刻を争う緊急性の高い症状に対して、即効性の高い技術と薬剤を併用することで迅速に快方へ向かわせることができます。


西洋薬同様、東洋薬も薬です!


みなさんは日頃、市販薬を購入し使用することがあると思いますが、多くの方は「症状」の改善を期待して薬を購入するのではないでしょうか?

通常、市販薬は多くの方(老若男女)が使用することを想定して製造されているので、一般の処方薬に比べると有効成分の濃度は薄く製造されています。
そのため、副作用も比較的少なく済むと考えられますが、全く副作用がないわけではありません。

購入する際の注意点として、「症状・使用する人の年齢を明確にすること」「成分表示がはっきりしているものか」「包装の破損等はないか」をしっかり購入者の目で確認することが大切です。

不明な点があれば、薬剤師へたずねてみるのもいいでしょう。また購入した薬は、使用前にしっかり説明書を読み、使用方法、用量を守って使用しましょう。

漢方成分を含む薬に関しては、有効成分が複雑であることが多いため、専門家に確認したうえで使用することが望ましいでしょう。

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