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吉田洋一
心身発達の心理士
吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です
吉田洋一(心身発達の心理士)
一般社団法人JSTC
前回、学校の学習が、人間の精神発達でいうと「関係」を重要視する方向へと大転換と述べました。 なぜ、国の学習指導要領が変わったのでしょうか?それは、これまでは学校でも企業でも偏差値やIQ、学力テスト...
今回から4回にわたり、子どもの精神発達と学校との関りについて述べたいと思います。子どもをもつ親としてどうしても切り離せないのが学校との関りです。当たり前ですが、一日を学校で過ごす時間が多いのが子ど...
<速い子もいれば遅い子もいる> 精神発達の歩みは、当然ながら速い子もいれば遅い又は高い低い子もいます。「発達障害」とは、このように個人差の広い幅において、なんらかの精神機能の発達がその社会における...
<生涯において発達する> 人間の発達水準は、0歳、1歳、2歳代は急なカーブを描いて伸び、それからだんだん発達の勾配はゆるやかになって、ある時期からはほぼ水平になります。そして、大多数の人たちはこの水...
保護者の方にご理解いただきたいのが、認識の発達と関係の発達とは互いに支えあっているということです。精神発達は両者のベクトルとして進んでいきます。もちろん、発達障害をもつ子どもたちも、この精神発達...
<関係は認識に支えられる> その一方、関係の発達は、認識の発達に支えられています。なぜなら、人間の関わらなければならない世界は、複雑な社会的関係の世界だからです。そこに関わる力をしっかり伸ばして...
最初に、保護者の皆さんや学校の先生方にご理解いただきたいのです。<認識は関係に支えられる> 人間が世界を知るとは「認識的」に識ることです。「理解の発達」や「知的な発達」と言い換えることができ...
私たち人間にとって「世界」とは、単なる物質的な自然世界ではなく、人間自身が長い歴史を重ねてつくり上げてきた「人間社会」、すなわち社会的・文化的な共同社会です。人間はこのような共同社会を生きていま...
<胎内からはじまる> お母さんのおなかにいるときから、そして赤ちゃんが出産によって、いきなり、これまで知ることも関わることもなかった未知の世界に産み落とされ、そこから人生が始まります。赤ちゃん...
<発達の異常ではない> 今まで情緒障害や発達障害について説明しました。皆さんに少しでも発達障害の子どもさんについて理解していただきたいとの思いで参照文献も踏まえて解説しました。前述では「子ども...
とはいえ、単純ではないのは、当事者である子どもやそのまわりの者に必要なのは、ただ名前を知るだけではなく、いまその子に起きている体験をどう理解し、具体的にどう支援すればよいかを知ることだからです。...
診断には「納得と安心」の力があります。言葉の世界を生きている私たちにとって「名前」がもつ力は大きいのです。名前を知ることがそれを知ることの第一歩で、名前が与えられることによって、それをまわりと分...
引き出しに入れなくても理解や支援は可能です。とはいえ、引き出しが無用というわけではありません。何のための診断かがたいせつなのです。 一つ目ですが、医療はさまざまな行政制度を担っています。そして行...
ある子どもの行動のあり方にぴったりの引き出しが見つからない、つまり「診断がつかない」ことと、その子どもが理解できないとか支援の手立てが見つからないこととは同じではありません。 引き出しは見つかな...
診断とは既成の「引き出し」に入れることですから、身体に合った既製服がいつも見つかるとは限らないのと同じく、「帯に短したすきに長し」でどれにもぴったり収まらないケースが必ず出てきます。 操作的診断...
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