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山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(やまねとしひで) / 税理士

税理士法人マネジメント/グランドリーム

コラム

代位弁済件数20%増という現況

2021年4月13日

テーマ:資金繰り

コラムカテゴリ:ビジネス

石川県信用保証協会の2020年の代位弁済数が
対前年比20%増えたようです。

代位弁済とは、借入の返済が出来ない債務者の借金を肩代わりして金融機関へ返済することです。
信用保証協会に保証して貰った借入の場合
信用保証協会が債務者の代わりに金融機関に返済することになります。

この代位弁済の数が対前年比20%増しになったというのです。
あんなにコロナ特別融資でジャブジャブに市中にお金がばら撒かれたにも拘らず
借入の返済が出来なくなった企業事業主が増えたということです。

言い訳はみな同じ
コロナが
コロナで
コロナ、コロナ、コロナ、、、
でも実際にはコロナが原因ではありません。

移り変わる世の中の変化に対応できなかったから借入返済が出来なくなったのです。
コロナと言えば許される
コロナと言えば同情して貰える
コロナと言えば諦めて貰える
そんな風に思っているから「コロナで」という言葉がついて出るのでしょう。

コロナが原因ではありません。
ITの急激な進展です。
ロボット化の急激な進展です。
過疎化人口減少高齢化の急激な進展です。
ビッグデータ活用の顕著な表れです。
ダブつく資金の大きな偏りです。
そしてこれらによる生活様式の大きな変化です。

コロナが終わってもそこから経営破綻がどんどん表に出てきます。
借りるだけ借りて返済困難な状況が顕在化してきます。
そして、経営を諦める経営者が山積します。

今まだ手元にお金があるなら事業再構築を図るべきです。
何が何でもと言って血眼になるべきです。
寝食を忘れて事業継続と発展を願って仕事に没頭すべきです。

「それでもダメなら」なんて言葉はありません。
ダメにしちゃいけないのです!
なにがなんでも生き残るのです!

フラフラしたゾンビの行列に参加はしたくないですよね。

この記事を書いたプロ

山根敏秀

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山根敏秀(税理士法人マネジメント/グランドリーム)

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