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山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(やまねとしひで) / 税理士

税理士法人マネジメント/グランドリーム

コラム

撤退ライン

2021年4月5日

テーマ:経営改善

コラムカテゴリ:ビジネス

撤退ラインを決めていますか?

私も過去にいくつもの事業をスタートさせ
いくつもの事業を撤退して来ています。

一番大きかったのが仮想通貨のマイニング事業
約4000万円の投資で1000万円弱の回収しかできませんでした。
こちらは、運用委託会社の倒産により事業継続に多大なコストがかかることとなり
やむなく撤退してしまいました。
あのまま続けていれば「億り人」になれたのに。。。
なんて言ってももう遅いですね。
こちらは会社の事業としてやっていたので一度に特別損失を計上し
金融機関からは「先生じゃなかったら首吊っていたかもしれませんね」なんて皮肉を言われたりしました。
こちらはその後の本業での利益と増資で解消させました。

そして不動産コンサル事業
こちらは会社を清算しました。
清算した段階での借入や資本金は3000万円を超えていました。
こちらは借入先も資本金もすべて私個人だったので外部に迷惑をかけることなく撤退しています。

更にはラーメン屋
こちらは店長が売上をネコババし、店舗運営がままならない状況になり閉店しました。
こちらの実損は400万円すべて個人事業の損失として計上し
その年の確定申告で赤字申告して解消しています。

そして、、、
もういいですね。
事業には撤退のタイミングがあります。
撤退ラインと言えば良いでしょうか。
以前はズルズルとお金を垂れ流しにしてきましたが
この数年は撤退ラインを決めており
たとえどんな沢山投資していたとしても
これ以上はつぎ込まないという風にしているので
赤字垂れ流しにはならないようになっています。

コロナ禍で疲弊している会社がたくさんあります。
ここまでつぎ込んだんだから。。。という思いも分かります。
が、
そんなことしてたら再起できなくなってしまいます。

しっかり投資
しっかり運営
しっかり回収
しっかり撤退
やって行きたいものです。

この記事を書いたプロ

山根敏秀

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山根敏秀(税理士法人マネジメント/グランドリーム)

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