貸し手責任
唐突ですが
今やっている事業が5年後繁盛していますか?
10年後は繁盛していますか?
社業発展の道筋は見えていますか?
残念ながら私自身は
私がやっている事業で
確信をもって
これから先5年、10年発展し続けるという事業を持ち合わせていません。
持ち合わせていない理由は、世の中が大きく変わっていくからです。
例えば、衣食住は絶対なくならないと言われる事業です。
確かに衣食住はなくなりません。
ただ、今回のコロナによる仕事環境の変化や生活環境の変化から
衣食住の中にも偏りが出ています。
その偏りに合わせられれば残れるでしょうし
合わせられなければ淘汰されるだけになってしまいます。
事実、業界単位で見れば
衣料品店は売り上げを落とし
スーパーもコンビニも薬局も既存店は売り上げを落とし
工務店の仕事も右肩下がりになっています。
その中にも「勝ち」と「負け」は、はっきり出ています
ので、私がやっている事業など
確信を以って「残る事業、発展する事業」を手中にしている実感を持てないでいます。
例えば「税理士」
国がその気になれば税理士の業務をAIで完結させることは簡単です。
マイナンバーカードに紐づけされた個人法人の申告業務を一元的に把握することなど簡単です。
その瞬間に、税理士の仕事は皆無になってしまいます。
例えば「保険代理店」
ネットで完結!
これで終了です。
ネットの方が煩わしさがなく、比較サイトなども豊富なため判断もしやすくなっており
わざわざ代理店経由で高い保険料を払う必要が無くなってしまいます。
例えば「コンサル」
大量の情報がネットにあふれ出て
勉強会と称する集まりが増えていくとすると
中途半端なノウハウしか持たないコンサルなどひとたまりもありません。
例えば「不動産賃貸事業」
仕事場が不要
売場が不要
集まる場所が不要
そうなった瞬間に宙に浮く事業です。
不動産を持たない人たちの動静によりその必要性は大きく変化します。
例えば「発電事業」
太陽光発電にしても風力発電にしても20年間という買取は約束されていますが
それ以降はどうなるか分からないものです。
例えば「経理総務受託」
企業内の間接部門の省力化は益々スピード感を持って進んでいきます。
単純作業は、AIとシステムの普及で無くなっていきます。
「連系」という言葉ですべてが完結してしまいます。
例えば「販売」
客の来店を待ち受ける事業はどんどん縮小していきます。
お店という器も不要
商品在庫も不要
販売員も不要
自らが「客の視覚、心」に入り込まなければ商売が成り立たなくなります。
これからも次代に繋がる事業を模索し続けます。
今を生き
これからを生きる
それに不可欠なのは「変わり続ける」ことと痛感しています。
止(とど)まるのではなく前進すること
これを肝に銘じて日々変わり続ける必要があるのです。