繋がりの実感をプラス方向に向ける

繋がりの実感をプラス方向に向ける

自分の体を自分の思うように動かすことは
とてつもなく遠い道に思えるが
自分の主要な骨の位置を自覚し
流れの繋がりを短い距離から感じていくことを繰り返していくと
先はまだまだ遠くても
今までとは違う体のあり方といい方向に向いていることを実感できる。


たまたま、昨日のコラムでも写真を掲載している方だが
自分で体の流れの繋がりを自覚できているのが見える。
その人の意識が体に反映しているかどうかは
体が見えなくても顔を見ただけでもわかる。

どこかの部分のいらない力はなく
無理なく安定して立たれている。


座骨が尾骨が背骨が・・ということだけではなくて
体全体のつながりとして考えることが出来て来られたのが
わかる。

先月意識の結果を実感する
でも書かせてもらっているが
自分の意志と体をつないで動きに反映させていく
のコラムを書いたのは、この方がメールをくださったからである。

単に音に合わせて踊ることも楽しいけれど
自分の体を意識して踊ることをやっていると
自然に自分の思いが湧いてきて体に伝わり、他人にも伝わる。
一緒にやっている人たちの動きを見て
胸が熱くなりました。

表現する、と言うと難しいことに思え
自分には表現したいことなんてない、と思う人もあるだろうが
「〇〇してみたい」
が、上手く発展させられないだけである。

例え人に与えられた動きでも
自分の体を意識して使うことで、その人の感覚は少しずつ研ぎ澄まされて
体の芯から、その人自身がにじみ出てくる。
それも表現すると言うことになる。
表現しようとして出るものではなく
流れを意識した体から隠しようもなく出てくるものだ。

思いを込めたらいいと言うものでもない。
つながりのない外側だけで
どれだけ動いても人には響かない。

自分の内側で止まっているものは自分の中で完結してしまう。
自分の体と向き合う作業を繰り返していき
自分の中心からつながるパイプを通して
初めてその人の内から他人に届く。
表現しようと殊更思わなくても
繋がった体からは、迸るように湧き出てくる。

どんなにシンプルで小さな動きからでも。