体の変化が加速する喜び

うまさきせつこ

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テーマ:自分自身を高める

体の変化が加速する喜び

全く自分で意識していなかった体に目を向け
力づくで使っていたものを
自然な流れが生まれるように、体幹を調整して使い、
自分で「これ!」と思える実感があると
体は驚くほど変化してくる。


この方は今年夏ごろから始められた。
もともとの体は伸びやかであるのに、部分を使うことで固まり
思うように体が使えていなかったが、
ご自分でも熱心にいろいろ考えられる方なので
このところは、こちらが少し誘導するだけで
いろんなバージョンに転換して、体の変化が目覚ましい。

肩甲骨の位置の把握も脇からのつなげ方も、既にご自分のものになっている。
腿にいらない力が入ることもなくなっている。
こちらも嬉しい。


数年前に骨の手術をされているが
とても努力されていて、胸や背中に入っていた力はまだ充分に抜けてはいないけれど
骨盤と脚を分ける感覚がわかって来られたので
もともと股関節はご自分が思われていたより固くないことを実感された。

骨盤と脚を分けて、引き込み、引っ張りが理解できると
内腿も痛くなく、付け根が痛いこともない。
地鶏みたいに歯ごたえがありそうだったハムストリングスも滑らかである。
内腿が触ると柔らかい。
固まっていただけ、と笑顔になられた。

人間の体って、日ごろの生活習慣にいとも簡単に左右される。
寒そうに背中を丸めていただけで、肩甲骨は上がり、肩は前肩になって
お腹も伸びない。
骨盤と脚が一塊になり、腿がパンパン
きれいだったはずの脚が、気づいたら湾曲して、下腿O脚になっている人も少なくない。

自分は体が固いと思っている人の多くは
元々は柔軟な体であるのに、どこかに力が入って流れをせきとめてしまい
それで固まったり、太くなってしまっていることが多い。

筋トレを良かれと、闇雲にガンガンしてみた結果
使えない筋肉ができて、柔軟性に関しては悲しい状態になっている人も多い。

発想を変え、骨のあるべき位置を認識して
自然な流れが通る体にすることを試みていくと
「あっ!」という感覚があったりする。

誘導されてできたものが、自分一人になるとすぐにできなかったりするのは
日頃の習慣の方が色濃く自分の感覚に馴染んでいるからだ。

それでも試行錯誤し意識して試みを継続していくと
だんだん体の方が
「そっちのほうが楽~!」と
新たな意識の方に傾いてくる。

いったん新しい感覚に目覚めた体は
スポンジが水を吸い込むようにみずみずしくなってくるのを
この1年、嬉しく拝見してきた。

「年だから」
「固いから」
「体力がないから」

理由付けして自分を納得させているうちに
より体は封じ込められて、より気力がなくなる。

人にどうにかしてもらうのでなく、自分が変えていく。
体が変化する喜びは、他のものに代えがたい。
変化加速する喜びは言葉にできない。
心と体は結びついているから
ライフスタイルまで変化してくるのである。

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Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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