本当に求めていることだけが自分のものになる
不器用でも通った体は美しい
長年教えている生徒がいる。
よくこんな私のところに、長いこと通ってくれているものだと
有難い限りだが
彼女たちは明るくまじめに取り組む子たちで
自ら教えている子もあり、研鑽にいとまがない。
不器用で、子供のころは
「この子は本当に好きで来ているのだろうか?」
と思う子がいた。
ある機会を境に性格まで変わって見えるほどに
積極的になった。
相変わらず不器用には違いないが
自分なりに体を研究して、できないことを考えて少しずつ努力を積み重ね
今では立っているだけで華やかに見える。
不器用には違いないが不器用だからこそ
そこまで根気よく、体と向き合っている。
元々非常に恵まれた体の(この子もとても努力家である)
楽々脚も上がるような子と殆ど変らない高さまで
無理な負担をかけずに使っているのを見て
よくがんばっているなあと嬉しくなる。
違うバージョンではまた苦労しているのがご愛嬌で
それもよくする方向性にヒントをあげたので
自分なりにまた時間をかけて消化していくだろう。
不器用でも、自分と向き合い、
研鑽を自分なりに重ねて、自分のものにしていくその姿は魅力がある。
不器用でも通った体は美しい。
うまさきせつこモダンバレエ研究所HP
せつこのゆったり自分コントロール