大阪商工会議所で「インバウンドおもてなしサポートセミナー」が開催されました!
私が師匠と仰ぎたいくらい尊敬しているデービッド・アトキンソン氏の最新作から、今日はインバウンド対策における翻訳の重要性をお伝えしたいと思います。
この本の中には、日本人にとってかなり衝撃的な見出しがたくさん躍っています。が、前職はゴールドマン・サックスのアナリスト、現在は国宝や重要文化財の補修を手がける小西美術工藝社代表取締役社長、茶道裏千家の茶名も持つこの方は、心の底から日本という国のためを思ってくださっていることがよくわかります。
日本は外国人に冷たい国?
アメリカとヨーロッパでの調査結果では、日本に対して「歓迎されていない」「冷たい」という反応が最も多かった、というショッキングな事実!
おもてなしにあんなに力を入れているはずなのに、なぜ?
アトキンソン氏によると・・・
● 英語の表記がない
● 英語の表記が間違えている
● クレジットカードが使えない場所が多い
● ネット予約できる店や施設が少ない
などなど。言語に関する問題が多いようです。「公共の場ですら英語が間違えていると、『本気で訳していない、そこまで歓迎していない』と受け止められているようです。」という彼の分析を、私たち日本人はもっと真剣に受け止めなくてはいけません。
誰に翻訳を依頼するのか?
私が行く先々で出会う人に何度もお話することを、もう一度ここで繰り返します。翻訳にかけるコストを削らないでください。留学経験がある、または帰国子女である、外国語大学を出ている、などの理由で「英語ができる」日本人に翻訳を依頼して、ネイティブチェックを省くのはやめてください。間違った英語は論外ですが、文法的に正しくてもネイティブには意味不明な英語が巷に溢れています。厳しいことを言うようですが、「とりあえずつけた」程度の翻訳であれば外国人に自分でスマホを使ってGoogle翻訳してもらう方がマシなぐらいです。
ネイティブチェック付でベテラン翻訳者に依頼すれば、安い料金で早く仕上がるという訳にはいきません。しかし、どこへ出しても恥ずかしくない文章を出して、本気で外国人観光客を誘致したいのであれば、ある程度の投資は必要です。翻訳は信用に関わる大問題だという認識を持っていただくよう、お願いします。
神戸ビジネススクールでは、日本人による翻訳に必ずネイティブチェックをつけることはもちろんですが、更に一歩進んでベテランのネイティブ翻訳者と提携しています。長くなりますので、詳しくは次回に!
神戸ビジネススクールでは、翻訳や英語版ホームページの成作などの外国語に関するコンサルティングサービスを提供しております。インバウンドマーケティングや海外展開をおこなう際にお困りごとがありましたら、是非お気軽にご相談ください。
https://www.kobebs.com/contact/
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