インバウンドおもてなしサポートセミナーにおでんの「たこ梅」さんが参加してくださいました!
こんばんわ!今日は文化の日ですが、文化的なことは何もせずに終わってしまった副校長の三宮です。11月は芸術の秋、京都に出かけて日本文化を堪能したり、茶道のお稽古に身を入れたりするつもりです。
さて、好評のうちに先日「インバウンドおもてなしサポートセミナー」は全3回を終了しました。今日は弊社のホープ、若手中国人スタッフの柳霄(リュウショウ)が担当した中国人観光客対応法についてお伝えします。セミナーの全内容についてはこちらからどうぞ。
インバウンドおもてなしサポートセミナーご案内
中国人観光客はなぜ増えた?
2014年の訪日中国人観光客の数は約241万人で、これは前年に比べると83%の増加、つまり2倍近くに増えていることになります。消費総額は5583億円となっており、外国人観光客の中でトップ、全体の27.5%(4分の1強)を占めています。
他の国の観光客も増えているのですが、中国人観光客の数は圧倒的です。その理由として次のようなことが考えられます。
1 日本製品・サービスの魅力
中国人は日本製品が大好きなのです。Made in Japan は信頼がおけるからステータスにもなっています。高い品質と、決め細やかなサービス、アフターケアなど、ある程度経済的に余裕がある中国人はこぞって日本製品を買い求めに来日します。中国国内でも日本の家電製品などを販売していますが、本物かどうかわからないという不安がつきまとうそうで、「やっぱり日本で買わなきゃ!」という心理です。
2 中国人観光客の消費力の増加
統計によると、2002年からの12年間で中国人の消費力は5倍となっています。日本人の平均的購買力からすればまだそんなに多いとは言えません。(日本人は平均36000ドル、中国人は7500ドル)しかし、この10年ほどの中国経済の急激な発展により、中流以上の層が爆発的に増えたのです。現在訪日している観光客はいわゆる富裕層の人たちが多いのはこのためです。
3 ビザの緩和
中国政府は、商用目的、文化人や知識人、高所得者に対して観光ビザの発給条件を大幅に緩和しました。これと、中国の人民元に対する円安が相乗効果となってここ数年で劇的に中国人観光客が増加しました。
中国人観光客が日本でしたいことは?
家族と買い物とグルメ!これがトップ3と言えるでしょう。日本の名所旧跡を訪ねるいわゆる「観光」より、その目的は買い物、そして美味しいものを食べることが優先です。次に、エンターテインメント。そこでテーマパークが人気になるのです。
旅行の形態としては、3世代の家族旅行(祖父母、若い両親、子ども)の5人体制が多くなっています。中国は一人っ子政策を長く実施している事、また儒教の影響により親を大切にし敬う傾向が強い事が原因と思われます。
そして写真!日本人もかなり写真好きですが、中国人も写真を撮るのが大好きです。あの自撮り棒と呼ばれる、自分たちの写真を撮るための長い棒は、日本で開発されたのですが中国の方が人気が高いようです。電車、自動販売機、タクシー、高層ビル群、日本の伝統的な歴史スポットばかりでなく、中国人にとっては何でもが魅力的な被写体になります。
中国人観光客が買いたいものは?
ショッピングで人気の品は何と言っても家電製品と電気製品。品目で言うと、炊飯器、温水洗浄便座、パソコン関連、デジタルカメラ、ゲーム関連が上位を占めています。中でも温水洗浄便座は最近の流行のようで、どうやって持ち帰るのか不思議です。が、大阪駅近くの大型家電量販店では、大きな箱を複数抱えた中国人をよく見かけます。多分、ホテルから発送するのでしょうね。
次に、日本の化粧品や香水も大人気です。日本人は欧米の化粧品や香水が大好きで、海外旅行に行くと大量買いする女性もいますね。中国人にとっては Made in Japan が高級ブランドの証というわけです。日本製の洋服、バッグ、靴などもとても人気があります。日本人が Made in France や Made in Italy と書いてあると高級品と感じるのと同じことを中国人は Made in Japan に感じます。
中国人観光客が嫌いなものは?
中国人は殆どの人が冷たい物を口にするのを嫌がる傾向があります。ですから氷水は飲みません。ビールもあまり冷えたものは好みではないのです。お茶は暑い時でも温かいものを飲みます。
正座も苦手です。中国では畳というものがありませんから、膝を折って床の上に座る事はありません。
関連していますが、室内で靴を脱ぐ習慣もありません。そういう意味では、欧米人に近い点もあります。
中国人観光客のピークはいつ?
今では年中多い気がする中国人観光客ですが、ピークは年に3回あります。
中国の正月は旧暦なので2月に当たります。これを春節と呼びますが、この時期は日本の年末年始のように長期休暇を取るので、特に来日者が多くなります。また、日本の桜を中国ではとても気に入る人が多いので、4月の桜のシーズンも大人気です。そして国慶節の時期には10月に1週間、休みになりますのでこの時も日本を訪れる人が多くなります。
来年の2月にターゲットを合わせて
そこで中国人観光客のインバウンド対策としては、2016年2月の春節祭に照準を合わせると良いでしょう。いわゆる「爆買い」に備え、中国語のメニューや看板、接客用語集などを準備されることをお薦めします。
弊社では、柳霄が中国語の翻訳・通訳を担当しています。彼は、日本語の会話はもちろん読み書きも日本人と変わらないぐらい得意ですので、ご相談は日本語で承ります。中国人観光客にアピールするインバウンド対策を、この機会に是非お考え下さい。
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