ウェイターは差別語?

グレン・ブラウン

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テーマ:英語の間違いーあるある!

今日はPCのお話をしましょう。PCと言っても、パソコンの事ではありません。politically correct、直訳すると「政治的に公正な」ですが、一般的には「差別や偏見を排除した」いう意味で使われます。PC terms とは具体的には、性差別、人種差別、身体的特徴、身体的・精神的障害、を表す言葉を直接表現から言い換えた語のことです。日本語の例で言うと、皆さんご存知のように、看護婦は「看護士」 保母は「保育士」になりました。また「目が不自由な」「認知症」などもこれに相当します。

英語では、非常に多く見られます。policeman, chairman, fireman などは女性差別という理由からpolice officer, chairperson, firefighterに言い換えられています。人種差別という観点から、黒人を表すblackは African-Americanに、先住民のIndian は Native-American と言わなくてはいけません。handicappedという単語も使わず、mentally / physically challenged(精神的・肉体的に困難を背負った)となります。

性差別につながる表現はともかく、人種差別に関する概念は日本人には希薄と言っていいでしょう。ですから、何気なく巷で見聞きした英語をビジネスシーンでのメール等に使うと、思わぬトラブルを招くことがあります。特に北米(カナダ・アメリカ)やオーストラリア・ニュージーランドなどの国々はこの問題に関してかなり神経質ですので、注意が必要です。

ヨーロッパでは比較的PCに関しては緩やかです。これは、フランス語・ドイツ語などの言語の性質によるものと考えられます。名詞の性によって動詞や形容詞、冠詞まで変化するため、男性形と女性形を分けるのが基本となっており、別の語に言い換えるのがそもそも困難だからです。
最近では、PCがうるさすぎて自由に物が言えないという次のような不満もネット上では多く見られます。
Freedom of speech is dead ; political correctness killed it.

比較的新しい PC termsをいくつか挙げておきますので、ご参考になさってください。
. an immigrant (移民) - a newcomer
. cheating (カンニング)- academic dishonesty
. freshman (新入生)- first-year student
. housewife (主婦)- home executive
. postman (郵便配達人)- letter carrier
. refugees (難民)- asylum seekers
. waiter/waitress (ウェイター、ウェイトレス)- food server


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神戸ビジネススクール

ビジネスで使える英語とは?仕事力がある人は英語を流暢に操る必要はありません。ビジネスシーンで戦力になる英語を最短距離で、効率よく学ぶことを可能にするのが私達の最大の強みです

グレン・ブラウンプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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