自己愛・依存
「関係」が続くことと、途切れること
特定の人との関係を続けるということについて、あるいは信じるということについて、なにをもってその行為が続き、また途切れるのでしょうか。
特定の人と出会ってからの内容を含めての関係を基本に、これからもその関係が続き崩れないことを想像して信じ継続していくという捉え方(縦断的関係)。
その時々の出来事を基本にして、特定の人と関係を続けたり信じるという捉え方(横断的関係)。
本来はその両方(縦断的+横断的)の紡ぎ方で揺らぎが変化していくのでしょう。
縦断的な関係と横断的な関係の比重が極端に崩れたり、偏りすぎたりといった歪みが生じたときに、人の関係は負に傾いたり、切断に追い込まれたり、泥沼化までもするのでしょうか?
親子関係・夫婦関係・恋愛関係・師弟関係・友達関係・同僚、上司、部下関係などなど、さまざまな関係がありますが、長く続く場合もあれば、そうでない場合もあり、関係の不思議さを想う事例が多々あります。
お互いの関係の歴史の深さ⇔浅さ、内容の濃さ⇔薄さなども大きく影響してくると思われますが、互いが納得して関係を継続する、あるいは関係を解消するのは未来に通じるものがありますが、そうでなく、納得しないままの継続や切断の場合は、その場での足踏み状態が続いたり、退嬰的な状態に陥ってしまったりもして、未来や時間を見失ってしまうことにつながることが想像されます。
人が関係を含めて自身の行動を決める基準になるものはなになのでしょう?
人間に限らず、地球上に存在するすべての生物が、「気持ちがいいか、不快であるか」という感覚で行動を決めているという快楽原則で、「快」―「不快」の気持ちを抜きにして人の行動を理解することはできない、とする説があります。
しかし快楽原則だけで社会を生きていくことは困難なので、多くの人との関係性や社会規範などを保つために、さまざまな判断が必要になるとして、行動に影響を与える、8つの心の法則「行動原理」なるものの知識を心理学は持っていますが、参考になるでしょうか。
その内容はまた次回に。