家族
「個と集団の狭間」
「みんなの中(集団)に入ってうまく対人関係を取れるようになりたい。
でも対人不安があるから集団に入っていけない。
一対一なら話が出来るけれど、三人になるととたんに自分から話が出来なくなって聞くほうに回ってしまい、それで終わってしまう。
そんな状態なら集団なんかとても無理だ、かといって一人で生きていくことは出来ないし、個人て集団て何なんだろう・・・」
そういって悩む青年がいます。
そして「こういう風に頭だけで考えてたらだめだな、とにかく動かないといけないな。」と言ってアルバイト情報に目をむけ働こうとします。
多かれ少なかれ誰もが理解できる悩みではないでしょうか。
一見建設的で前向きな姿勢に映ります。
しかし危うい面も見え隠れします。
対人関係を円滑にする場合、自分にかける比重と他者にかける比重のバランスが重要になります。
この青年の場合は他者に比重を置きすぎ、その反動で自分自身への比重に揺り返され、また他者に向かう悪循環で適当な自分の置き所がブレ続けているようです。
「個」とは何でしょう。「集団」とは何でしょう。