子どもが社会へ発達していく道筋
「遊びと社会性」
集団で遊べるようになっていくのは、「遊びの能力」が高まっていくからです。
その遊びの能力は、さまざまなことに関心を示し、遊ぶための工夫を行う力から「創造能力」が、他の子どもに働きかけたり応答したり、楽しく協力しあう力から「相互作用能力」が、役割やルールを理解し、それに添って遊べる力から「組織的行動能力」が、それぞれに絡み合ってのものです。
そしてそれぞれの能力が育ち高まっていきます。
個人としてだけでなく、友だちと楽しくやり取りをし、みんなで決めたルールを守って遊べる能力を得てはじめて、次第に社会的な存在になっていけるし、社会性が育っていきます。
子どもの頃に、養育者との愛着関係を基礎に、同年齢の子どもとの遊びを通じて、人なつっこさや社交性を獲得することは、将来の集団生活の中で、いかに適応的で社会的な人間に育っていくかということと強く結びついています。
遊びの構造は、「なにもしていない」→「傍観する」→「ひとり遊び」→「平行遊び」→「連合遊び」→「協同遊び」へと、人と関係を持つ量・質と密接に関係しています。
どの段階にいますか?