経験
「思春期のあつかい」
思春期という時期は、各人が乳児・幼児・児童期まで生きてきた価値観・習慣等の肯定・否定・修正等をする時期でもあり、時代・年代によってその内容は違うにしても、心身の深奥から湧き出てくるどうしようもない力を、どの方向に向け、何を目安にしてこの時期を乗り越えればいいのか、と誰もが一度は経験している心の疼きです。
この疼きは自分が自分であるという証明を持って、より大きな世界に飛び立とうとする自然な成長の証でもあります。
思春期を通過できた証として、他者との関係づくりの質が大きな目安の一つになります。
それは自分目線だけでなく他者目線でもさまざまな視点・角度で関係を眺められ、自他を尊重してバランスのある関係づくりができるということでもあります。
一つの例としてペアリングであり恋愛関係が代表例です。
それが発展して夫婦関係、家族・親子関係へと進展していく道筋が一般的ではあります。
心の悩みで訪れる人々はその関係者も含めて、各々の思春期の課題に彷徨い或いは先送りして日常に押し流されていることが多いのかもしれません。
自分の不明を相手に移し替えたり、見て見ぬふり、或いは気づかずに、関係を悪化させているかもしれません。
年齢を超しているといって関係ないですまされないかもしれません。
あなたの「思春期」という時期を再考してみませんか。