人間性としての自我
「生き方」
人間は本能のまま、欲求の塊で生まれてきます。
何者にも束縛されず、気ままに行動していたいものですが、そのままでは生活ができません。
大人からさまざまな行動の仕方、人との交わり方・ルール・それぞれの文化等を教わり、仲間と個々教わったものをすり合わせ試行錯誤しながら成長していきます。
その中で、「~しなければいけない」「~のように生きていかなければならない」等の道徳観・倫理観・信念等(超自我とも言います)も育っていきます。
しかし、「本能・欲求のまま」あるいは「道徳観・倫理観・信念」どちらかだけでは生きていくのは難しいものです。
このふたつの域を上手に取り持っていくのが、いわゆる「自我」という力です。
自我の主な働きは、自分を守る力=防衛力になります。
この防衛力にも未熟な方法から成熟した方法までいろいろあります。
本能・欲求の生々しい生きる力・自分の思い通りにならない大きな力、そのふたつをどのようにバランスよく心と身体になじませていくことができるかが鍵ですね。