『態々』 御来店ありがとうございます。
皇室にも献上をされたことのある木目込み人形の巨匠、鈴木賢一さん
画像:福順号ホームページ 作家鈴木賢一より
圧倒的な制作意欲。
人形に対する実直な姿勢。
作品を見るとそれらがひしひしと伝わってきます。
平成22年に生涯を遂げ、今は工房のお弟子さんたちがしっかり「賢一魂」を引き継いでいます。
今回はそんな鈴木賢一さんのすごいところをご紹介。
美しすぎる造形美
衣装着とは違い、木目込みの特徴はなんといってもその造形美。
製作者それぞれの思い、考えで、形がまったく違います。
賢一さんの作品は美しい輪郭に優しさを感じる曲線でなんとも味わい深くなっています。
画像:福順号ホームページ 作家鈴木賢一より
代表作のひとつ「豊和の春」
しなやかな流線形に、どっしり落ち着いたボディ。
お顔も菩薩のような優しい表情で、穏やかにお子様を見守ってくれそうです。
人形には作り手の人間性が投影されるとおもっています。ですから、私は卑しい人間にだけはなるまいと努力してまいりました。そのことが私の人形に現れ、皆様の品位として受けとって戴ければ、こんなに嬉しいことはございません。
創作人形の世界 鈴木賢一作品集より
衣装の品質
昔も今も賢一さんのお雛様には最高級の衣装生地が使用されております。
西陣織、帯、印伝、龍村美術織、時代裂(希少古布)、経錦(たてにしき)など、重厚で質感の良い素材しか使用していません。
画像:福順号ホームページ 作家鈴木賢一より
↑江戸時代の着物を使用
画像:福順号ホームページ 作家鈴木賢一より
↑甲州印伝を使用
画像:福順号ホームページ 作家鈴木賢一より
↑龍村美術織
手間ひまかかる作り込み
工房のお弟子さんが「賢一はとにかく見る側のことを優先に考え、作る手間のことは考えない方でした。だから、作るのが本当に大変です」と制作の裏話を教えてくれました。
手間がかかるその①跳ね上げ部分
曲線での上へ跳ね上げたつくり。生地に弛みや皺ができないように慎重に仕上げられます。
細いライン
細いラインは力の入れ具合で素地部分(ボディ)が崩れてしまう可能性があります。近年では細いラインは手間がかかるため生地を重ねて貼り付けているものが多いですが賢一さんはしっかり木目込んでいます。
角度の付けかた、
見る側が正面からみて美しく見えるよう、少し斜めから角度をつけて木目込(生地を詰め込んむ)んでいます。
冠
一般的なお雛様の冠は殆どが量産型のプラスチック製なのに対し、賢一工房では一から手作りで冠を制作されています。
↑右から順に仕上げていく様子。
昔と変わらず一つ一つ丁寧に手作りで仕上げてくれています。
人形一筋に生きた抜いた鈴木賢一さん、福順号ではご販売の際その熱い思いをお客様にお伝えするようにしています。
また、当店で初めて賢一さんの作品をご覧になられた方でも足を止め、「なぜか引き寄せられる」、「別格やね」、「オーラが出てる」(笑)など、感動される方が多くいらっしゃいます。
まさしく、賢一さんの品位ある人間性がお人形に現れているように思います。
今年も素敵な賢一さんの作品を多数取り揃えております。
↑2024年11月30日福順号店内の様子
是非一度店頭、ホームページでごご覧下さいませ。
↑賢一さんの制作風景。鈴木賢一作品集より
╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋
╋┿╋┿╋ お子様の健やかな成長を願って
╋┿╋┿ 人形補 福順号
╋┿╋
╋┿ 〒650-0023 神戸市中央区栄町通2-3-9共栄ビル1階
╋ TEL FAX: 078-599-7747
╋ Email: info@hukujungo.com
╋ URL: https://hukujungo.com/
╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋┿╋