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雛匠 小出松寿のここがすごい

江戸唐音

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テーマ:お雛様

雛づくりに妥協を許さない工房『松寿』さん
小出松寿
今回は松寿さんのすごいところをご紹介

全体の形の比率の美しさ


袖の形、胸元の厚み、腕の位置、お姫様の十二単の裾に強弱をつけた厚み。

小出松寿

小出松寿

小出松寿

最終的な形のトータルバランス。

全てにおいて繊細かつ丁寧に手をかけられているのが伝わります。

色合わせの美しさ


メインとなるお姫様の一番上に着ている唐着(からぎぬ)、その下の表着(うわぎ)。

メインのお衣装はどの作品も素敵な生地を使っています。

でも、そのメインの衣装を生かすのに重要なのがその下に召されている五つ衣(いつつぎぬ)、単衣(ひとえ)となります。

松寿さんの工房ではこの色重ねのパターンをじっくり時間をかけ決めていきます。

小出松寿
↑(左)女性の方が二代目松寿の小出道子さん。色彩のスペシャリストです。
(右)男性の方は先代の松寿さんの愛弟子酒井一翔さん。着せつけのスペシャリストです。

小出松寿
小出松寿袋帯
小出松寿高雄

この色襲ね(いろがさね)で全体の印象がかわります。この五つ衣(いつつぎぬ)、単衣(ひとえ)だけでも見てみてくさい。楽しいです(笑)。

お客様への気遣い


松寿さんの工房で使用されているお雛様の基礎となるボディ。

一般的には藁を束にした藁胴(わらどう)が使用されるのですが、

松寿さんの工房では、末永くお人形の型崩れがしないよう桐の胴体を使用した桐木胴(きりもくどう)となっております。

小出松寿
↑左がお殿様、右がお姫様のもととなるボディです。

さらに、桐と桐の間に少し色の違う木があります。じつはこれ樟(くすのき)です。
小出松寿のこだわり
↑この部分が樟です。

樟は天然の防虫効果もあり、虫食いを防いでくれます。

見えない部分にもかかわらず、お人形への思いを込めておられます。

また、一般的にはほとんどのお雛様の箱は段ボールが多いのですが、松寿さんのお人形は調湿効果のある桐箱が純正となっております。

小出松寿の桐箱

売れる事だけを考えず、買ってもらった後のことまでしっかり考え、末永く飾れるようにと。

※一部専門店では、価格調整のため段ボールに変更されている場合もあります。気になる方はお買い上げの際、店員さんにお尋ね下さいね。

出荷時の検品


その他にも出荷時の検品の厳しさは私が知る限り人形師の中では日本一です。

先代の頑固おやじだった松寿さんは(笑)、クレームがあるとお客様に迷惑がかかる、卸先の専門店にも迷惑がかかる、自分たちにも手間がかかる、ということで徹底した検品体制のもとお人形を世に送り出してくれています。


当初、お人形のこと知らなかった私は失礼ながら松寿さんのお人形をみて価格が「高いな~」と思っていました(笑)。

今はその逆で、こだわった造形美、素材、手間暇のかけ方、人形への思い。「よくこの価格でそこまでしてくれているな~」と感じるようになっています。

もっともっと松寿さんのすごいところをお伝えしたいですが、長くなりすぎたので今回はこのへんで。

当店ホームページにも沢山掲載致しております。お時間あればぜひご高覧くださいませ。


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╋┿╋┿╋ お子様の健やかな成長を願って
╋┿╋┿  人形補 福順号
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╋┿    〒650-0023 神戸市中央区栄町通2-3-9共栄ビル1階
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江戸唐音(販売職)

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「どう選べばいい?」「価格の違いは?」「片付ける時の大きさは?」「流行りは?」など、全ての「?」を取り除きます。職人の「こだわり」を分かりやすくご案内し、人形選びの楽しさをお伝え致します。

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