『態々』 御来店ありがとうございます。
京都、尊正さんのお雛様。
一般的にはお人形制作は、お衣装を金襴屋(きんらんや)さんから織り終えた生地を仕入れ、お雛様制作をされます。
尊正さんの工房では、長年着物業界で悉皆屋(しっかいや・着物のプロデューサー)をされていた、スペシャリストの山田和廣さんが「こんなお人形を制作する」というコンセプトをもとに、友禅師に染め方や色を細かく指定し、染め上がった生地を絵を入れる描き手に回し、「お殿様のこの部分に、お姫様のこのあたりにこの柄を」と描いてもらいます。
そして、最終的に仕上がった衣装生地を尊正さんに渡し、お雛様を制作されます。
ですので、作り手の思い通りの色、思い通りの柄を演出できる、贅沢な製法です。
今回の画像のお雛様は尊正さんの新作です。
色、柄、質感、どれをとっても素敵です。
補足:お人形作家さんがお顔も制作されていると思われている方が多いのですが、お顔は頭師(かしらし)という職人が製作され、各お人形工房が頭師から調達し最後に取付られます。
★人形問屋、小売店がお顔を最後に取り付ける場合もあります。
★お人形作家さんが直接お顔を制作する工房もあります。