学研教室ミドルペンスクールオンライン講演
1月13日(土)は保育研修で講演しました。
主催は子どもと保育実践研究会 様です。
テーマは「子どもの心を満たす教育と受容について」。
聞いてくださるのは約30名の幼稚園教諭や保育士の先生方です。
人生で一番大切なこと
人生で一番大切なのは、今していることを愛することです。
そしてそれを楽しむことです。
これは私が家庭教師という仕事を続ける中で自分なりに見つけた人生観なのですが、どうしてそう思うのか?
それは指導を受ける生徒たちにとってどんな家庭教師だったら習いたいと思うのか。どんな家庭教師が最高と言えるのか。
そう考えたときに「生徒に教えるということが大好きで、生徒にも楽しく自分自身も楽しんで教えることができる先生」が最高の先生だと考えるからなんですね。
そしてそれは自分にとっても最高に幸せなことだと思うからなんです。
なぜなら「大好きなことをして、楽しみながら人の役に立って喜んでもらえる」からです。
それが仕事だなんて最高じゃないですか。
『論語』にこんな言葉があります。
「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」
皆さんのお仕事にもこの言葉は当てはまるんじゃないでしょうか。
「保育技術を知る者より、保育を好む者の方が保育は上手である。でもそれよりも保育自体を楽しむことのできる者こそが最も上手に保育ができるのである。」
今日は保育研修な訳ですが、保育という仕事をどう捉えているかいうことが一番大切、一番基礎になるように思います。
私は家庭教師ですが、この仕事は私にとって世界一楽しくてやりがいのある仕事です。
今日お集まりの皆さんは幼稚園教諭、保育士の方々ですね。
皆さんのお仕事は世界一素敵な素晴らしいお仕事であると私は思っているのですが、皆さんはご自身のお仕事をどんなふうに感じていらっしゃるのでしょう。
私たちが奉仕する対象は子どもたち
仕事とは「仕える事」と書きます。
保育士である皆さんは誰にお仕えしておられるのでしょう?
皆さんは誰のために誰に奉仕なさっているのでしょう?
園児の親御様のためでしょうか。
ここの自覚はとても大切です。
なぜなら皆さんの目や心がどちらを向いているかで仕事のやりがいや取り組み方が変わってくるからです。
私はといえば民間の家庭教師派遣会社の経営者ですから私が奉仕すべき対象は2つしかありません。
一つはお金を出してくださる親御様です。
もう一つは子どもたちです。
私の場合、親御様のためではなく子どもたちのために仕事をしています。
そしてそのことが私の仕事をとても楽しくやりがいのあるものにしてくれています。
世界で初めて幼稚園を作ったフレーベルは誰のために幼稚園を作ったのでしょう?
フレーベルは子どもたちのために幼稚園を作ったのです。
彼は幼児の中に神性を見ていました。
神の創造性が幼児の心の中に芽吹いているのを確信していました。
それを引き出し、よりよく伸ばすために幼稚園を作ったのです。
皆さんが奉仕すべき対象は子どもたちです。
子どもたちのために仕事をするのです。
発達障害傾向のある子への接し方
私の孫にも2、3歳の頃発達障害傾向が顕著にありました。
・癇癪がひどい
・偏食がある
・言葉が遅い
・同じ服しか着ない
・こだわりが強い
・人前や知らない場所を嫌がる
・すぐに手が出る
・なかなかオムツが取れない
しかし下記のような接し方をしたところ、小学校入学前にほぼ全てのこれらの困りごとは消失しました。
子どもに発達障害傾向がある場合、親はものすごく不安に感じますし、それを受け入れることは非常に困難です。
そこでこの発達障害傾向を治そうと一生懸命になられるのですが、実はこれが子どもの健全な発達を阻害し、より発達障害傾向を助長するものになっています。
今そのお母さんたちを支援し、安心感を持って楽しく子育てしていただくことは子どもたちの発達の上でも非常に重要です。
子どもたちの発達障害傾向は子どもたちの不安感から来ていることを説明し、直そうとするのではなく、それを認めてあげて安心させてあげる方がそれらの改善につながることを優しく伝えてあげて欲しいのです。
それと同時に皆さんもその子たちのこだわりやわがままを受け入れてあげて欲しいのです。
それが発達障害傾向の改善につながります。
その子に対する皆さんの接し方を通して、お母さんがたにもその子への接し方をお伝えすることにもなっています。
子どもの5つの願い
「発達障害傾向を改善する5つの接し方」の資料を研修会で使いますと必ず「これは一般の健常児に対してもいることですよね」という声がありますが全くその通りです。
発達障害傾向のある子のありのままを受け入れること。
これを「受容」と言います。
この受容は全ての子どもたちの健全な発達のために必要なものです。
子どもには5つの願いがあります。
その願いを受け入れ、心を満たしてあげること。
それも「受容」です。
子どもの5つの願いとは何か。
下の資料をご覧ください。
子どものありのままを受け入れ、子どもの願いを満たすことで、子どもの内なる自己成長力が活発になり、子ども自身の力で子どもが向上していく、健全に発達していく。
大人の願う子どもを作るのではなく、子どもの未知なる可能性を発見し伸ばしていくことこそが幼児教育において最も大切であるように思います。
大人も自己受容し自己肯定感を高める
ここまで「子どもの心を満たす教育と受容」についてお話ししてきたのですが、これができるためには私たち大人が自己受容し自己肯定している必要があります。
ここからは私たち自身の自己肯定感を高めるためにはどうすればいいかについてお話しさせていただきます。
では次の資料をご覧ください。
講演の終わりに
講演の終わりにお一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。
その後、質疑応答で「発達障害のある子の対応」について質問がありました。
やっぱり発達障害のある子への対応、接し方について悩んでおられる先生が多いんだなあと感じました。
その後、主催者様のご厚意で拙著「あなたも子どももそのままでいい」の販売をさせていただきました。
教育講演・人権講演のテーマや内容、お問い合わせについては
http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/
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< 最近行った講演会 >
2023年12月 大阪府貝塚市PTA協議会
「思春期・反抗期の子どもとのつきあい方」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5150532/
2023年12月 大阪府立清水谷高校教職員研修
「生徒の自尊感情を育てる関わり」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5150139/
2023年11月 加古川市立平岡北小学校人権研修会
「思春期になる前に知っておきたい7つの接し方」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5149715/
2023年11月 加古川市立中部中学校区PTA五校園研修会
「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5149583/
2023年10月 佐賀学園成穎中学校
「学力向上のための7つの問いかけ」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5147821/
2023年10月 九州地区理容師美容師養成施設教職員研修会
「多様化する学生対応」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5147141/
2023年10月 兵庫県加西市立加西中学校PTA人権講演会
「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5146749/
2023年9月 兵庫県多可町立中町南小学校PTA人権講演会
「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5145867/
2023年9月 大分県豊後高田市主催
オンライン講演「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5145807/
2023年9月 三重県明和町立下御糸小学校人権講演会
「絵本で語る子どもの人権』
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5145297/
2023年9月 東京都港区芝浦小学校人権講演会
「子どもの自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5144594/
2023年8月 朝来市教職員組合・養父市教職員組合主催
「自信とやる気を引き出すプラスの問いかけ」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5141850/
2023年7月 島根県奥出雲町立布勢小学校
オンライン講演「自信と意欲を引き出すプラスの問いかけ」
https://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/5140240/