無為の子育て ~あなたも子どももそのままでいい~
岡山県で子育てについて毎月座談会を開かれたり、子育て支援活動をされているsodatekuさん。
そのsodatekuさんから執筆依頼があったのが去年の9月末でした。
「無為の子育て」や「発達障がい」について5ページほど書かせていただきました。
一般発売は10月1日の予定です。
本文の一部を紹介します。
テーマ「無為の子育て」
子育ては同行二人
「同行二人」という言葉があります。
これは四国八十八カ所巡りをされるお遍路さんがその道中において「自分は決して一人ではない。見えないけれど弘法大師様も一緒なのだ。これはお大師様との二人旅なのだ。有り難い」という意味なのですが、私は子育ても「同行二人」だと思っています。
一人で子育てしているように見えても実は一人ではない。
見えないけれど神様や仏様が一緒に育ててくださっている。
だから一人で頑張らなくてもいいのだ。
もっと神様や仏様にお任せしていこうという気持ちで子育てをすれば、子育ての悩みも随分減るのではないでしょうか。
無為の子育てとは
私は今「無為の子育て」を提唱しています。
無為とは2500年前の中国の思想家 老子の言葉です。
無為とは計らい心を捨て、すべてを天に任せていくということです。
天に任すとは自分からの働きかけをやめて自然(の成り行き)に任すことです。
これがなかなか難しいのです。
(中略)
子育ては難しく考えなければ本当は簡単なのです。
子どもをただ愛して、あとは自然にお任せしておけばいい。
自然というのは本当によく出来ているのです。
自然にしてたら勝手にうま~く行くように出来ているのです。
それを人間が「こうしたらいいやろう」といらんことを考えて、いらんことをして、自分で苦しんでいるというのが今の子育ての現実なのです。
発達障がい傾向を改善する5つのコツ
お子様の発達障がいで悩んでおられる方も多いと思いますが、この「無為の子育て」の考え方で対処されると随分心が楽になるだけでなく、発達障害傾向の改善につながります。それは「自己成長力」が発揮されるからです。
では、具体的にどうすればいいかを書いていきます。
1、子どもに安心感を与える
発達障害の一部の困りごと(同じ服しか着ない、偏食がある、こだわりが強い、人前や知らない場所を嫌がる)は不安感が強いことがその原因の一つと見ることができます。
まず何よりも子どもの不安な気持ちを理解し、安心させてあげることが大切です。
例えば「同じ服しか着ない」のも、いつも着ている服だと安心だけれども違う服を着るだけでも不安に感じると考えることができます。
「偏食がある」にしても、少しでも慣れない味や慣れない食感だと不安感から食べることが出来ないと考えることができます。
「いつもと同じにこだわる」のも、その方が安心だから。
そして安心させてあげることによってそういった困りごとも自然に解消していきます。
これはどんなメカニズムなのかと言いますと、
安心する
↓
元気が出る
↓
前向きな気持ちになる
(勇気が出る。チャレンジしてみる)
発達するとは今まではできなかった新しいことが出来るようになるということです。
そのためには新しいことにチャレンジする前向きな意欲、勇気が必要です。
その意欲、勇気が出るためには「安心感」が必要だということです。
発達は新しいことにチャレンジする中で獲得されていく。
では、どうしたらその安心感が与えられるか?
その答えが2番、3番、4番、5番ですね。
2、わがままやこだわりを受け入れる
3、直そうとしたり、出来るようにと頑張り過ぎない
4、叱らない。「ダメ!」など否定語を使わない
5、子どもの自己成長力を信頼する
発達障がい傾向というものは、親でも先生でも直すことは出来ません。
しかし、発達障がい傾向を持つその子自身に内在する「自己成長力」にはそれが可能なのです。
ですから親はその子の「自己成長力」が十分に発揮される心理的環境を整えてあげることが最も重要なのです。それが上記の5つなのです。
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