発達障がいを改善する「ロバの耳効果」 ~受け入れると消えている~

長谷川満

長谷川満

 ・偏食が強い。

 ・言葉が遅い。

 ・癇癪がひどい。

 ・こだわりが強い。

 ・すぐに手が出る。

 ・オムツが取れない。

 ・決まった服しか着ない。

 ・集団行動ができない。

 ・宿題ができない。


 子どもにこのような発達障がい特性が現われれば、
 なんとしてでも直したいと思うのが親心ですが、
 「ちょっと待ってください」。

 その親心が実は余計に状況を悪くしているとしたら・・。



 発達障がい傾向のある子の共通点は

 ・不安が強い。

 ・自分の好み・やり方にこだわる。

 ・叱られることを非常に嫌う。



 だから「安心させて、その子のやりたいようにやらせて、叱らない」という接し方をすると、その共通点から派生する問題が問題にならなくなります。そしてその困りごとは実際に解消するか改善する方向に向かいます。

 その仕組みは下記の通りです。

 (「やりたいようにやらせて、叱らない」)→(子どもは安心し、上機嫌。お母さんも叱らなくて済むので楽チン。)→(心に余裕ができてその子の特性を受け入れられる。)→(子どもはさらに安心し、苦手なことにもチャレンジする勇気が生まれる)→(子ども自身の内発的な意欲により困りごとが解消する。)

 これを「ロバの耳効果」と言います。

 「王子様の耳はロバの耳」という童話がありますね。
 隠していたロバの耳を受け入れ帽子を取った時には、ロバの耳ではなく普通の耳に戻っていたというお話です。

 詳しくはこちらを→http://hukumusume.com/douwa/pc/world/02/05.htm
 

 このお話のように発達障がいの特性のいくつかは「問題にしなくなる」と現実においてもそれらの困りごと(偏食がひどい)が消える(偏食がマシになる)ことがよくあるのです。

 ただし、知能および学力の遅れについては、その子の好きなことや興味のあることからはじめて、自信を持たせたり、意欲を持てるように指導することで改善するので、それなりの手立ては必要です。(知能・学力の遅れについては寛容な態度で接することが大切です。自己肯定感を持てるように接してあげてください。)
 「宿題ができない」場合は無理に本人の力だけでやらせようとせず、いっぱい手伝ってあげて親も子も楽をしたらいいと思います。
 「すぐに手が出る」場合は、その直前の気持ちをよ~く聞いてあげて、共感して、「そういった場合はこうすればいいんだよ」と優しく教えてあげるのがいいと思います。

 そのほかについては「問題にするのをやめる。直さない。叱らない。」という方法を試してみてください。

 子どもは「ありのままを受け入れられ、愛されている。理解されている。尊重されている。」と心から実感するとき、内なる自己成長力が働いて自ら成長、進歩、向上、適応に向かいます。

 この自己成長力を信頼して発達障がいに対応するのが一番改善につながるように思います。






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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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