第36回ペアレントセミナー『心の成長と発達課題』ありがとう<後編>
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第48回ペアレントセミナー「大人の自己肯定感を高める10の方法」ありがとう1
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/461566854.html
1、自分に対する要求水準をうんと下げる
「うんと」下げるというのが大事です。
自分への要求水準が高いと常に自分にマイナス評価をしなければなりません。
例えば仕事も家事も子育ても100点取らないと、と思っている人と家事も子育ても50点くらいでいいやと思っている人では、前者だと80点の出来だとマイナス20点になりますが、後者だと70点でもプラス20点とプラス評価になります。
同じ状態であっても、自分への要求水準次第でマイナスに見ることもできますしプラスに見ることもできます。
私が考える自己肯定感の高い人の代表は明石家さんまさんです。
さんまさんの座右の銘は「生きてるだけで丸儲け」。
生きてるだけで100点満点ということです。
もう何があってもプラスです。
さんまさんはこんなことをおっしゃっています。
「俺は絶対落ち込まないのよ。
落ち込む人っていうのは自分のこと過大評価しすぎやねん。
過大評価してるからうまくいかなくて落ち込むのよ。
人間なんて今日できたこと、やったことがすべてやねん。」
写真映りが悪いいう人いますけど、大概そのまんま写っているんです。
自分の心の中の容姿のイメージが現実の2割増し、3割増しになっているから
写真見たときに映りが悪いと思ってしまう。
こんな太ってるの?とか。
もっと若いはずやとかね。
写真の方が真実なんです。
そこを認めたら写真見て落ち込むことはないんですね。
自分のことを過大評価しているから落ち込む。
その通りですね。
失敗したって、うまくいかなくたって、
それが今の自分なんやなあって気づいて、
そこからどうしたらいいかを考えればいい。
2、我慢グセをやめる
これはなんでも自分が我慢して事を収めてしまおうとするクセのことです。
夫婦円満のコツを「我慢」ていう人いますけど、我慢ばっかりしてたら相手のこと嫌いになってしまいます。
だいたい人間ていうのは自分に我慢をさせる人のことは嫌いになります。
強気なお姑さんとか、パワハラな上司とか、頑固親父とか。
また我慢してしまう自分のことも嫌いになっていきます。
もともとこの「我慢」という言葉は仏教用語で、
「自分を高く、相手を低く見て、自分が正しいと思い込む」という意味なんですね。
慢心、おごりとか傲慢という意味なんです。
自分が我慢していると思っているけれど、
本当は相手が我慢してくれているのかもしれません。
3、支配的で口出しの多い親や友人と距離を置く
まずは、ブログのコメント蘭に寄せられたある方の悩みを紹介します。
私は44歳の高校生の子を持つ母親です。
実は自分の母親とうまくコミュニケーションが取れません。
帰省も億劫になっています。
今まで私は母に気に入られようといい子でいるようにしていました。
母が怒ると凄く怖く、悲しくなりました。
私は反抗期はなかったですが心の中では反抗していました。
今、大人になっても周囲の評価がとても気になります。
今、大人になってもこんな発言は、こんな行動は・・など、
いちいち自分のやることをセーブしたり、責めたりします。
とはいえ母は私を何不自由なく育ててくれました。
これから私はどうすればいいでしょうか?
どうすれば母とうまくやっていけますか?
それに対してこんなふうに回答しました。
あなたのお気持ちはよ~くわかります。
だからもう無理してお母さんと会わなくてもいいし、
帰省もやめてもいいし、電話も出なくてもいい・・。
今までお母さんの顔色見ていたと思うけれど、
もうそんなことせずに言いたいことは言えばいい。
今、大人になっても周囲の評価がとても気になるとのこと。
それはあなた次第で変えられますよ。
あなたはどうありたいですか?
お母さんとうまくやっていきたいのですか?
それとも、もう付き合いたくないのですか?
この質問に正しい、間違っているはありません。
正解もありません。
したいようにしていいんです。
それが自分らしく生きるということです。
自分の人生は自分が決めたものです。
お母さんとうまくやっていくこともできますが、
うまくやっていかなくてもいい。
そこは自由だし、善悪で言うことでもありません。
これを自分の殻を破る前向きな悩みと捉えて、
この悩みと真正面から向き合ってみてください。
最後に一言。
「開き直ってください。
開き直ったところに道は開けますよ。」
いま30代40代の娘さんからお母さんに対して
「もう口出しされたくない」
「もうダメ出しされたくない」
と絶交される方が増えているそうです。
それは何にも悪いことではありません。
これは母親に限ったことではなく、父親で兄姉でも
友人であっても同じです。
4、時には好き嫌いで物事を決めてみる
自己肯定感の低い人は自分の判断に自信が持てない人が多いんです。
だから人に聞いたり相談して「それでいいと思うよ」と言ってもらわないと不安なんですね。
つまり他人軸(世間軸)で物事を判断したり、決めたりする傾向が強いんです。
自己肯定感の高い人は他人軸(世間軸)ではなく自分軸で物事を決めることができるんです。
< 他人軸(世間軸)>
・みんなはどうしているか?
・どちらが正しいか?
・どちらが得か?
これらは他人から教えてもらったり、外側から得る情報です。
それに対して「どちらが好きか?」というのは自分の心、
つまり内側から得られる情報です。
だから物事を決めるときにどちらが好きか、嫌いかで決めると
100%自分の意思で決めたことになります。
この積み重ねで自分の心で決められるようになるのです。
< 自分軸 >
・どちらが好きか?
・どちらが自分にとって幸せか?
・どちらが自分にとって楽しいか?
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第48回ペアレントセミナー「大人の自己肯定感を高める10の方法」ありがとう3
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/461628731.html