不登校家庭に最も必要で足りないものは『自由』と『安心感』

長谷川満

長谷川満

テーマ:不登校について

 子どもさんが不登校で悩まれている方の悩みは本当に深いです。

 その一番の原因は本当に親身になって相談に乗ってくれる場所がどこにもないっていうことです。

 だから一人孤独に悩まなければならない・・。

 ちゃんとした専門家に「こうすればいい」と言ってもらえたらどんなに楽か、どんなに安心できることか。

 子どもに厳しくしたらいいのか、それとも受け入れた方がいいのか、

 全くどうしたらいいかわからないまま時間だけがどんどん過ぎていってしまう。

 

 今日は不登校の悩みは「こうすればいい」とはっきり言おうと思います。

 不登校であれば「学校に行けるように」と色々言ったり、色々したりされていると思います。

 それらは方法論としては大体間違っています。

 例えるなら、

 サルとオリとバナナがあるとします。






 サルは親であるあなたです。

 バナナは子どもが学校に行くことです。
 あなたが望む状態、ゴールだと考えてください。

 そして「学校に行け、行け」ということはまっすぐバナナに突進することなのです。でもそこにはオリがあるのでまっすぐ突進しても望む状態は手に入りません。

 こういう感じです。






 バナナは目の前にあるのにオリがあって取れないので、
 オリを手でガタガタいわせたり、大きな声を出したり、
 そんなことをしても無駄なのにそれを繰り返してしまう・・。

 バナナ(望む状態)を得るためには、
 一度バナナに背を向けて、バナナから離れるような行動をとる必要があります。

 こんな感じです。






 もし、子どもに学校に行って欲しいと望むなら、
 
 「もう学校に行かなくてもいいよ」
 「そのままのあなたでいいよ」

 真心と態度と言葉でそう言ってあげて下さい。

 そして、
 もうこの子は学校になんか行かなくたっていいや、
 もう元気やったらそれでいいわと開き直って下さい。

 それがバナナ(望む状態)に背を向けることであり、バナナから離れるということです。

 バナナから離れるということはオリから離れるということでもあります。

 オリとは、常識であり、自分の価値観であり、そういう自分や子どもを縛ってきたものです。

 だから望む状態に背を向け離れるとは、自分を縛ってきた常識や価値観から自由になることでもあるのです。

 そういったものから自由になってみると、自分がずーっと恐れていたもの、人の目とか普通とか普通でないとかも本当はそんなに怖がることではなかったんだと体感できるんですね。

 「な~あんだ、こんなもんなんだ。どっちでもいいんだ。」

 そうすると安心できるんです、親も子も。
 そしてこの安心感が子どもを元気にし、前向きな気持ちにします。

 自由と安心感。

 最も必要で足りなかったのは、この2つです。

 もし、あなたがここに書かれていることを読んで本当にその通りだと感じられたなら、是非読むだけでなく実行してみてください。

 最後に一言。

 「あなたには愛情は溢れるほどあります。
  足りないのはお子さんへの信頼です。
  あなたのお子さんは必ず自分の力で良くなります。
  それを無条件に信じ抜いてください。
  本当に信じるとは任せきることです。
  これはお子さんのミッションではなく
  あなたの『信じる』というミッションです。」
   



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長谷川満
専門家

長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

長谷川満プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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