不登校は押してもダメなら引いてみな。「行かなくてもいいよ」と告げる覚悟が扉を開く
始業式から1週間、やっと不登校から脱したと安心した矢先、子どもが再び休み始める。
この時、親は冷静ではいられません。
「また、不登校が始まるのか」
その不安が子どもへの言葉を一層キツイものにし、子どもを追い詰めるような言動を取ってしまいます。
親がパニックになって子どもを怒鳴れば、子どもは自室に引きこもってしまいます。
それがわかっていながら、それを止められない自分。
そして自己嫌悪。
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不登校の子どもと数多く接してきた人であれば、「学校に行き始めてしばらくすると疲れてきて休み始めるなんてよくあることです。」と冷静に対処できるのですが、当事者である親御さんは「不登校の親」初心者ですから、そんな冷静に対処するなんてできません。
そこで不安や怒りが爆発するのは仕方のないことです。
ただ理解しておかなければならないのは、そういう反応をしてしまうのは時には仕方ないけれど、いつまでもそうであってはいけないということです。
いくらきつく叱ったり、注意したりしたところで不登校は直りません。
それはうつ病患者に怠け者!とムチ打つようなものであり、悪化させることはあっても改善することはありません。
不登校は子ども自身が決意し、覚悟を決めて、しんどくても嫌なことがあっても学校に行くんだと勇気と根性を自分でふりしぼる以外に解決の道はないのです。
親にできることは、そういう勇気や根性が湧いてくるような精神的な環境を家庭で作ってあげるということです。
それは具体的に言えば、
「ずーっと休んでいていいからね。」と子どもを安心させてあげることだったり、
昼夜逆転している生活をうるさく注意するのをやめることだったり、
不登校であってもそれを直そうとしないことなのです。
それは親にとって「この子を信じて待つ!」と決意し、覚悟を決めて、勇気と根性をふりしぼってどんなことがあってもこの子は必ず良くなる!と信じ抜くということです。
親がそう出来た時、子どももそう出来るようになるし、親が覚悟が決まらない間は子どももなかなか覚悟が決まらないものなのです。
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