無為の子育て3か条 1、子どもに求めない 2、ありのままの自分でありのままの子どもを愛する

長谷川満

長谷川満

テーマ:無為の子育て

 1、子どもに求めない

 求心止む処即ち無事。求める心がなければ心安らかにいられます。これは仏教の言葉です。仏教では煩悩(悩み苦しみ)の原因は求心(求める心)にあると見ます。求めて得られないからこそ苦しむ。子どもに求めるから子どもに対して不満に思う。「こうあってほしい」と望まなければ、そこには愛しいだけの子どもがいます。

 2、ありのままの自分でありのままの子どもを愛する

 いい親じゃなくていい、子育ての上手な親じゃなくていい、そのままのあなたで育てればいいのです。子どもはそのままのあなたに愛されたいのです。なぜなら、そのままのあなたが大好きだからです。そして、そのままの自分を愛されたいと願っています。
 あなたにも子どもにも欠点やダメな所はあるでしょう。でも、だれがそれをダメな所と決めたのでしょう。
 あるお母さんは我が子のダメな所は?と訊かれて「しなければならないことを先にしないで、したいことを先にするところです」と答えられました。でも、それってダメな所でしょうか。あるお母さんは「引っ込み思案なところ」と答えられました。人と仲良くなるのに時間がかかる子もいますが、その子その子のペースを大切にしてあげれば、そのことを劣等感に思わずに済むことでしょう。
 ダメでいいし、弱くていい。だから人間は助け合って生きてきたのです。
 そして、弱さを丸ごと受け止めてもらえる、受け止めてくれる人がちゃんといる、そう思えるからこそ勇気を持って困難にも立ち向かえるのです。そういう強さこそが本当の強さだと思います。

 3、素晴らしい子だと信じる

 素晴らしい子だと信じる。そうすれば、子どもにあれこれ言わなくて済みます。子どもに任せられます。
 一時、不登校になろうと不良になろうと、必ずまた元気で素直な我が子に戻ります。そして、不登校になったのも不良になったのも全部親の映し鏡なのです。だから、子どもを直す必要はありません。我が身を振り返って、反省すべき点は反省し、変えていこうと思う所は自ら変えればいいだけのことです。そうすれば、子どもは安心して元の姿に戻れるのです。
 体を張って親の姿を見せてくれているのですから、本当は感謝しなければいけないくらいなのです。
 「あなたは素晴らしい」
 本当にそう信じ、そう見て、そう言い続けるなら、その子は必ず素晴らしく育つでしょう。
 あなたの信じたとおり、言ったとおりに育つのです。
 だから、子どものいい面を見て、たくさんたくさん誉めてあげてください。
 



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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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