悩んだあとに道は開ける

長谷川満

長谷川満

 子育てしていると、時にイライラして子どもにあたってしまったり、つい怒鳴ってしまったり、叱ってばっかりになってしまったり・・、
 笑顔で楽しく子育てしたいのに、もっとやさしいお母さんでいたいのに、どうしてもそんなふうに接することができない、という悩みを持たれることもあるかと思います。

 そういうことで深く悩んでいられるお母さんは、本当はやさしいお母さんです。
 だって、みんな同じようなことしていても「子どもが悪いことするから」と悩んだりしないのですから、悩んでいる分だけ本当はやさしいんです。

 みんな、家では子どもに怒鳴っているのです。
 僕も小さい頃、父にも母にも怒鳴られっぱなしでした、もちろん理不尽に。
 理由は大抵、親の機嫌が悪いからでした。
 それでも親の愛情を疑うことはありませんでした。
 僕の妻も子どもたちに怒鳴っていました。
 理由は忙しいとか機嫌が悪いとか、暑いとか、やっぱり理不尽なものでした。
 でも、やっぱり子どもたちは妻から愛されていることを微塵も疑ったことはないでしょう。

 子どもはいくら叱っても、怒鳴っても大丈夫なのです。
 普段そのあたたかい親の愛情を伝えていれば。
 機嫌が悪いときに、八つ当たりしたっていいのです、それを自覚さえしておれば。
 また、機嫌がいいときにいっぱいやさしくしてあげればそれで大丈夫です。
 「あなたはお母さんの宝物、だ~いすき』と一日一回抱きしめてあげていれば大丈夫なのです。
 
 ああ、あんなに怒らなくてもよかった・・
 なんであんなひどい叱り方してしまったんだろう・・
 と思ったら、子どもに素直に「ごめんね、さっきはあんなひどい怒り方して・・」と謝ったらいいのです。子どもは必ず許してくれます。

 あと、もし
 自分のことをダメな母親だなとか思うことがあったら
 いつものパターンにはまり込んでいる
 と自覚して下さい。
 そこにこそ悪循環を断ち切るカギがあります。
 自分を責めるのではなく、自分を許して下さい。

 しかたないよね、そうなっちゃうよね、
 でも私なりによくやってるよ
 (子どものせいにしたり、夫のせいにもしません)

 自分も子どもも許す、夫も許す

 それこそが悪循環から抜ける方法です。
 今まで一度もしたことがない新しいパターン。

 自分を許せば、相手も許せる。
 許した時に開けるのです。




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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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