黒田官兵衛の名言から学ぶ子育て

長谷川満

長谷川満


 「 道は迷わじ なるにまかせて 」

 これは大河ドラマ『軍師官兵衛』で有名な黒田官兵衛の辞世の句の一部です。

 「私は(あの世に往く)道に迷うことはありません。
  なるように任せますから。」

 ここに黒田官兵衛の人生観が表れています。
 官兵衛は44歳頃、出家して黒田如水(じょすい)と名前を変えます。
 如水という名は、実は下の老子の言葉「上善如水」からつけられたものと言われています。

 上善は水の如し。
 水は善く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に処(お)る。
 (最上の生き方とは水のようである。
  水はすべてのものに利益をあたえるが、自己を主張して他と争ったりしない。
  そして人が嫌がるような低い所に身をおいている。) 

 彼は水のありように人間の理想の生き方を見ていました。
 「水は己の形にとらわれることなく、四角い器にも丸い器にも入る。
  水は時に静かに、時に激しく、常にその進路を求めて止まない。
  自ら清くして他の汚れを洗い、清濁併せ飲むのは水である。
  蒸気となり、雲となり、雨となり、雪となり、鏡のような氷となり、その姿は千変万化であるにも関わらず、その性質を少しも失うことがないのが水である。」


 子育てもこの『水』のような心であたればいいのかもしれません。
 「こうしなければいけない、ああしなければいけないという形にとらわれず、子どもを型にはめようとせず、無理をせず子どもに合わせるときは合わせて、自然の流れに任せていく。子どもはその時その時で色々な姿を表すが、その本質が、素晴らしい子、善い子であることはちっとも変わらないことを忘れない。」
 そういう柔らかい透明な水のような心で子どもに接していれば、道に迷うことはありません。

 そうそう。黒田如水こと官兵衛の辞世の句、全文がこれです。

 「おもひおく 言の葉なくて ついに行く 

           道は迷わじ なるにまかせて」

 (お前たちに言い残す言葉はひとつもない。お前たちはお前たちの思うように生きればよい。
  ついに往くときが来た。道は迷わない。なぜなら、なるように任せるから。」

 子どもたちよ、私はあなたたちに教えるような言葉は持っていません。
 大丈夫。あなたは素晴らしい子どもです。
 私はもう子育てには迷いません。
 自然にお任せしようと決めたから。
 
 道は迷わじ なるにまかせて




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