カール・ロジャーズの言葉から学ぶ

長谷川満

長谷川満


 カウンセリングの創始者カール・ロジャーズは

 「私が自分自身を受け入れて、
 自分自身にやさしく耳を傾けることができる時、
 そして自分自身になることを私が許す時、
 私はよりよく生きることができるようです。
 言い換えると、
 私が自分に、あるがままの自分でいさせてあげることができる時、
 私はよりよく生きることができるのです。」
 と言っています。

 よりよく生きるとは、「ポジティブで、前向きで、現実に適応し自分を信頼して生きること」を指しています。カール・ロジャーズは「あるがままの自分」を受け入れることでそれは可能になると考えました。

 では、子どもたちがよりよく生きていけるようになるためにはどのようなことが必要なのでしょうか。

 上の文章の『自分自身』のところを『子ども』にして意味が通るように書き換えてみると、

 「私が子どもを受け入れて、 
 子どもにやさしく耳を傾けることができる時、
 そしてその子がその子であることを私が許す時、
 子どもはよりよく生きることができるようです。
 言い換えると、
 私が子どもに、あるがままの自分でいさせてあげることができる時、
 子どもはよりよく生きることができるのです。」

 子どもには自分らしく、ポジティブに前向きに、現実に適応し、自分を信頼して生きていってほしい。
 そのために親が出来ることは、いい子に育てようとせず、その子のありのままを認め、許し、『あなたはあなたでいいのよ』『今のそのままのあなたを愛しているのよ』と言葉や態度で伝えていくことであるように思います。子どもが心からそれらを実感出来るように。

 それが子どもの成長を促し、好ましい変化をもたらします。

 子どもは外からは変えられません。
 子どもは子ども自らの力で成長し、よりよく変化していきます。
 親に出来るのはそれを信頼することだけです。
 


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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

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