オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
子どもも態度が悪いときや、言うことをきかないときがあると思いますが、そんな時は頭ごなしに怒らずに「どうしたん?」と問いかけてやってください。
学校で嫌なことがあったのかもしれません。
心配なことがあるのかもしれません。
「どうしたん?」と問いかけて、子どもがその理由や自分の気持ちを話してきたら、「そうやったんやあ」と共感してあげたら、子どもも「わかってもらえた」と嬉しくなって、素直な気持ちになります。
これは5歳の保育園に通ってる男の子の話なんですが、
ある保育園に通ってるその子は、「晩ご飯やで」と呼んでいるのに、いつまでも遊んだり、ふざけたりしてちっともテーブルにつこうとしない。
その日たまたま仕事から早く帰ってきていたお父さんは、何度呼んでも晩ご飯を食べようとしないその子を叱ろうとされたんですが、そのときお母さんが連絡帳を見せられた。
連絡帳には今日、お友達とケンカしたことが書かれてありました。
お父さんは「今日、保育園で何かあった?」とその子に聞かれました。
「うん・・、◯◯くんがたたいてきた。でも、僕はやり返さへんかった。口で「なんでたたくねん」て言うたけど、僕はたたかへんかった。めっちゃ、腹立ったからめっちゃしばきたかったけど我慢した・・・、ウッ、ウッ、ワー(泣)。」
「そうかあ・・、よう我慢したなあ、えらかったなあ。」
「(しゃくりあげながら)お、おとうさん、・・ゴ、ゴメン。なんべんも・・ごはんやでって、言われてたのに、全然行かんとゴメン。・・ごはん、食べる。」
「そうか、いっしょにご飯食べよな。」
これね、「どうしたん?何かあった?」と訊いたからこういう展開になりましたけど、頭ごなしに「いい加減にしなさい!」と叱ってしまっていたら、「誰も僕の気持ちなんかわかってくれへん」と子どもにすごく淋しい思いをさせてたかもしれません。
たった一言、問いかけるか、叱るかでその後の親子関係は大きく違ってきます。
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