子どもを叱らずにほめて育てたらどうなるか? 

長谷川満

長谷川満

 私には子どもが3人いますが、子どもが小さい頃からあまり叱ることなく育ててきました。むしろ、「ほめて」育ててきました。

 特に一番下の長男は、一番下ということもあって、叱ることが最も少なかったように記憶しています。
 その分、学校や近所のおばちゃんにはよく叱られていました。よく言えば「元気で子どもらしい子」、悪く言えば「自分の思うようにしかしない子」、まあ、そんな子でした。

 その子が幼稚園の頃、クレヨンしんちゃんが流行っていて、「オラ、ピーマンくえるぞ〜」なんて調子でずーっとしんちゃんのものまねをしていました。幼稚園でも、先生がいくら注意しても「ほほーい」てな調子でものまねをやめない。先生も随分手を焼かれていたと思いますが、叱ることなく放っておきました。

 小学校にあがっても、お調子者。
 成績もオール2。
 いつも通知簿をもらってきたら、どんな通知簿であっても「よくがんばった。じゃあご先祖様に見てもらおう。お仏壇に供えておいで。」といって勉強面で叱ることはありませんでした。

 ある日、4年生くらいの時に国語のテストで65点の答案を見せてくれました。
 「このテストで100点取るヤツは伸びない。65点くらいの子の方が将来伸びる。」と励ましたのを覚えています。

 とにかく、悪いことはスルーして、いいところを見つけてはほめる。

 そんなふうにして育てた長男も24歳、社会人です。
 彼にはよく励まされますし、よくほめてくれます。

 講演の前日にメールをすると、
 「お父さんの講演は素晴らしいから、いつも通りやったら大丈夫。」

 誕生日におめでとうメールを送ると、
 「幸せな人生をありがとうございます。」とかえってくる。

 盆正月にかえってきた時に、いろいろと話をすると
 「お父さんってすごいな。勉強になるわ。」

 叱らずにほめて育てるとどうなるか?

 すごく気持ちのいい親子関係でいられる、というのが僕の見解です。
 あと、不安な時や自信をなくしている時には、励ましてもらえるので有り難いです。




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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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