岐阜県多治見市立滝呂小学校での講演会「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方」
茶道を完成させた千利休は、茶室に花を生ける心得についてこのように言いました。
「 花は野にあるように生ける 」
茶室に花を飾る、花を挿す。
それは人間のはからいです。
しかし、綺麗に生けようとする「はからい心」が前に出てしまっては、かえってその花本来の美は表れません。
花は本来、野にあるもの。
その花が野に咲いているかのごとく生けてこそ、その花本来の美しさが表れます。
子育ても同じではないでしょうか。
親のはからい心で、こんな子にしよう、こんな子に育てようとするのではなく
その子が持っている個性を大切にし、生き生き伸び伸び育ててこそ、
その子本来の善さが表れるように思います。
そして、親が身につけさせたものではなく、
その子がもともと持っている善さを活かして生きていってくれたら、
それが一番幸せなことであるように思います。
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