オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
(新聞に載っていた38歳の主婦の方の文章より)
私は料理が苦手。いつも子どもたちに「これなあに?」と言われてしまい、夫に「味見したの?」と文句を言われる始末。
先日、友人宅で食べたお肉の味付けをうちでも試したところ、子どもたちから「お母さんは天才!」とほめてもらうほどの大好評。
あまりのうれしさに心がポカポカしてきた。
主婦の仕事は誰にもほめられないことばかり。
むしろできないことは責められて、出来て当然と思われてしまう。
結婚して仕事をやめ、よりによって一番苦手な家事をなりわいとする主婦生活が苦痛でしかたなかった。誰にもほめられない、誰にも感謝されない、こんな人生なんて・・、そう落ち込んだこともあったが、この一言で吹っ飛ぶ思いがした。
これからも子どもたちから『お母さんは天才!』の一言をもらうために、がんばるぞ!
この文章に共感される主婦の方は結構、多いんじゃないかなあ。そして子どもたちもこれと似た思いをしているんじゃないかなあ、と思って載せてみました。
子どもの中には「勉強」が苦手な子もいます。
そういった子どもたちは当然ながら親や先生から叱られることが多くなり、めったに勉強でほめてもらうことはありません。
誰からもほめられない、という点では、家事の苦手なお母さんも勉強の苦手な子どもも同じなのかもしれません。
そして、だからこそほめられたら、すごくうれしいし、またがんばるぞ!って思えるんだと思います。
僕自身、小学校2年生まで先生から勉強はもちろん、その他のことでもほめられたことがありませんでした。勉強やきちんとすることが苦手な子どもでした。だから学校の先生も勉強もあまり好きではありませんでした。
でも3年生の時の担任の先生が、僕が校内マラソンで学年2位になったのは、僕が毎日努力していたからだと、みんなの前でほめてくれた時、心の底から嬉しく思いました。認めてもらえることが、こんなに嬉しいことだなんて初めて知りました。
それから、僕はその先生が大好きになり、その先生の話は勉強であれ何であれ、しっかり聴くようになりました。
それまで、学校の先生の言うことが全然わからなくて、勉強もサッパリだったのに、大好きな先生の話を聴くようになってからは、少しずつわかるようになってきて、成績も少しずつ少しずつ良くなっていきました。
今、こうして家庭教師ができているのは、その時の担任だった先生のおかげでもあります。
だから、僕は家庭教師として、そのままの生徒たちを認め、ほめるようにしています。先生からほめられることがどんなに嬉しいことかを身を以て知っているから。それが本当に人を良い方向に変える力を持っていることを実感しているからです。
教育にあたる者は、子どもの良さがよく目につくようでなければいけません。また、それをちゃんとほめて子どもに教えてやらねばなりません。そして何よりそれを一緒に喜ぶことが大切だと思います。
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