心の成長 その10(成人後期)
今日は「思春期」のつづきです。
思春期になりますと、自分のことを客観的に見つめだすようになり、自分の容姿、能力などを友達と較べて劣等感を持ったり、自己嫌悪に陥ったりします。
小学校までは身体も心も全部が一体となって生きていますので、自分を客観的に見ることができず、自分を嫌ったりできません。ちなみに自殺が始まるのは思春期以降です。
思春期からは、自分自身をもう一人の自分の目で見ることができるようになります。それと同時に現実が見えだしてきます。それだけ精神的に成長した訳です。
小学校の頃は本気で「野球選手になる!」と言ってた子が、中学生になると「よっぽど才能がないと無理だ。」とわかってきます。
これは子どもにとってつらいことです。
自分では頭がいいと思っていたけど、たいしたことない・・等に気づくことはとてもつらいことです。これからずっと、この不満足な自分と付き合っていかなくてはならない・・。
どうしても友達と自分を較べてしまう、だから孤独です。自分のずるさにも気がつきます。
この時期の子どもは「真実」に非常に敏感で、うわべだけのきれいごとを嫌います。親や教師に対しても見抜くだけの力を持っていますので、ごまかしはききません。誠実に接することが大切です。
この頃に不登校や非行が多いのもうなづけます。それだけ子どももつらい時期で、自分の心を守るために、なにかに逃避したいと思うのは当たり前です。ですから、あまりこの時期に親が子どもを責めるような事を言うと「何もわかってくれてない」と親子関係がおかしくなることもあるので、多少の事は大目に見てやる方がいいと思います。
子どもは「自分はどんな顔をしていて、何ができて、何ができなくて、友達からどのように思われていて、でも本当はこんな性格で・・」と自分を知り、妥協しながらも少しでもましな自我像を持とうともがいてるのが思春期です。
思春期のキーワードは「真実」と「孤独」です。
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