オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
みなさん、「美女と野獣」のお話はご存知でしょうか。
お城で野獣と暮らすことになったお姫様は、はじめその醜い容貌ゆえに野獣を受け入れることが出来ません。しかし、本当は優しい心の持ち主である野獣をいつしか愛し始めるようになり・・、野獣が死に瀕した時、お姫様はついに愛を告白しプロポーズを受け入れます。そのとたん魔法が解け、野獣は美しい王子様の姿になりました。めでたし、めでたし。
というお話なのですが、最近、魔法が解けたのは実はお姫様の方ではなかったのかと考えるようになりました。
お姫様は外見に惑わされて真実が見えなくなる魔法をかけられていた。その外見を超えて彼を受け入れた時、彼女にかけられていた魔法が解けて、真実がはっきり見えるようになった。
野獣ははじめから王子様だったのです。でも、彼女にはその真実が見えませんでした。野獣が死に瀕した時、彼女ははっきりと悟りました。彼がどんな姿であろうと自分は彼を愛しているのだと。
自らの愛に目覚めることによって、かけられていた魔法が解け、真実が見えるようになったのではないかという解釈です。
この「美女と野獣」というお話、不登校の子どもとその親との関係にとても似ているのです。
子どもが不登校になった時、親はその事態を受け入れられません。
子どもがどんなに苦しんでいるか、どれだけ辛抱してきたかという真実が親には見えません。
子どもの心が本当にわかった時、もう親は子どもに学校に行きなさい、とは言えなくなります。
「あなたが学校に行っていようと行っていまいと、あなたは私のかわいい我が子。一時、学校に行けなくてもあなたは必ず再び立ち上がって前を向いて歩いて行ける。だから、今はゆっくり家で休んでいたらいいからね。」
そう心から子どもに言える時、子どもにかけられていた「不登校」という魔法は解けて、「元気な我が子」という真実の姿が表れます。
しかし、本当は「不登校」という外見に惑わされて、真実の我が子の姿が見えなくなっていたのは親の方。親が自らの愛に目覚めれば、かけられていた魔法が解けて、真実が見えるようになる。
子どもがどんな姿を表していようと、その子のありのままを愛している自分を発見し、その子の善さや素晴らしさを見ていくことが「悩み」という魔法を解くカギなのだと思います。
これはファンタジーのように聞こえるかもしれません。でも現実が行き詰まったその時こそファンタジーの出番なのです。そして現代ほど真実のファンタジーが必要とされている時代はありません。
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