京セラ中国撤退の真相と多極化グローバル戦略
2026年の中国における最低賃金および都市部の月収動向について、以下の通り調査しました。
1. 2026年の最低賃金の動向
2026年1月時点の主要都市における月額最低賃金は以下の通りです。上海市が2,740元(約64,000円)で全国最高となっています。
(日本円への換算は、人民元×23.3=日本円となります。(2026年4月20日現在)
◆最高水準の都市・地域
上海市: 2,740元(2025年7月より執行)
江蘇省 (南京・蘇州・無錫など): 2,660元(2026年1月より執行)
浙江省 (杭州・寧波など): 2,660元(2026年1月より執行)
北京: 2,540元(2025年9月より執行)
深セン市: 2,520元(2025年3月より執行)
広州市: 2,500元(2025年3月より執行)
◆その他の主要都市:
武漢市: 2,400元
西安市: 2,376元(2026年1月改定)
重慶市・成都市: 2,330元
◆動向のポイント:
改定頻度: 各省・直轄市が地域の経済状況や物価、生活費を考慮して決定しており、2026年1月には江蘇省、浙江省、陝西省などが新たな基準を施行しました。
社会保険の扱い: 多くの地域では最低賃金に社会保険料や住宅積立金の個人負担分が含まれていますが、上海市のようにこれらを除外して規定している地域もあります。
2. 都市部における月収(2026年の予測と実態)
都市部の平均賃金は、職種や企業形態、都市の規模によって大きな開きがあります。
四大都市の平均賃金(2024年度実績からの推移): 2024年度時点での月平均賃金は以下の通りであり、これに2026年の昇給率予測(約5%前後) を加味した水準が目安となります。
◆日本円=人民元×20.7で計算
深セン市: 14,755元(約30.6万円)
広州市: 13,704元(約28.4万円)
上海市: 12,434元(約25.8万円)
北京市: 11,937元(約24.8万円)
◆職種・企業別の年収/月収実態(日系企業調査など)
製造業・作業員: 月額基本給の平均は約654ドル(約9.6万円)
非製造業・スタッフ: 北京や上海では月額約1,600ドル超(約23.5万円)
若年層(地方都市の例): 雲南省昆明市のような地方都市では、新卒で
3,000〜5,000元(約6〜10万円)、一般会社員で4,000〜6,000元程度
が一般的です。
高給与セクター: IT企業や国営企業では月収8,000〜20,000元(約16〜
40万円)に達する場合もあります。
◆2026年の賃金改定予測
全般的な昇給率: 中国本土全体で5.0%の昇給が予測されており、2025年の4.3%からわずかに加速する見通しです。特にバイオ製薬、ライフサイエンス、AI関連などのハイテク分野では6〜8%の堅調な伸びが見込まれています。
日系企業の動向: 在中国日系企業の2026年度昇給率(見込み)は平均で3.1%程度と、ASEAN諸国と比較して緩やかな伸びにとどまると予測されています。
3. 2026年の雇用・所得政策
中国政府は2026年の目標として、都市部で1,200万人以上の新規雇用創出を掲げています。また、国民所得の伸びを経済成長と同程度(目標4.5〜5%)に維持する方針を示しており、労働報酬の比重を引き上げるなどの所得分配制度の整備を進めています。


