94歳の母が教えてくれたこと
先日、フェムケアをテーマにしたイベントに出展しました。
出展者の方や来場された方とお話しする中で、何気ない立ち話から、改めて気づいたことがありました。
それは、50代、60代が抱える「モヤモヤ」についてです。
片付けとお金、悩みはつながっている
イベントでお話しした方から、
「私の知り合いにも整理収納アドバイザーさんがいるんです。その方、FPの資格も取ったんですよ」
というお話がありました。
「そうなんですね。実は私もFPの資格を持っているんですよ」
そうお答えすると、
「家の片付けとお金って、結びついていますよね」
とおっしゃいました。
そうなんです。
片付けの悩みは、片付けだけで終わらないことがあります。
例えば、実家の片付けを考え始めると、その家をこれからどうするのか、維持するのにいくらかかるのか、親の介護費用は大丈夫なのか、と次々に気になることが出てきます。
親のことだけではありません。
子どものこと、自分たちの老後のこと、日々の生活費のこと。
一つひとつ別の悩みに見えても、実はどこかでつながっている。
「悩みって一つじゃなくて、いろいろ絡み合っているんですよね。だからモヤモヤするんですよね」
そんなお話をしました。
ちなみに、その方がお話しされていた整理収納アドバイザーさんは、私も知っている方でした。
世間は狭いですね。
切羽詰まっていない。でも、軽い悩みでもない
別の方との立ち話でも、50代、60代のモヤモヤについてお話しする機会がありました。
すると、やはり共感していただけたんです。
この年代の悩みって、なかなか複雑です。
親のこと、子どものこと、自分のこと。
家の片付け、お金、これからの暮らし。
今すぐ何とかしなければならないわけではない。
だから、つい後回しにしてしまう。
でも、切羽詰まっていないからといって、決して軽い悩みではありません。
気になってはいるけれど、何から始めればいいのかわからない。
考え始めると、あれもこれも心配になってしまう。
そこに、今の物価高です。
日々の買い物でも値上がりを感じる中、これから先のお金のことまで考えると、ますます不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな、はっきりとした形にならない心配事が、いくつも重なっている。
だからこそ、モヤモヤするんですよね。
「そうそう、それ!」と話せるだけでも
今回、イベントで何人かの方とお話ししていて、ふと思いました。
モヤモヤって、必ずしも相談しなくてもいいのかもしれない。
誰かに話して、共感してもらうだけでも意味があるんじゃないかな、と。
「そうそう、それ!」
「うちも同じ!」
「私もずっと気になってたのよ」
そんな会話ができるだけで、少し気持ちが軽くなることもあります。
自分だけが悩んでいるわけじゃないとわかる。
そして、雑談しているうちに、
「あれ? それって、こうすればいいんじゃない?」
と、思いがけず解決の糸口が見つかることもあるんですよね。
最初から答えを出そうとしなくてもいい。
きちんと相談内容をまとめておく必要もない。
ただ、誰かと話してみる。
そんな時間があってもいいんじゃないでしょうか。
モヤモヤを話せる場所があってもいい
私はこれまで、実家の片付けや生前整理、高齢の親の暮らしについて、いろいろなご相談を受けてきました。
でも、今回の立ち話を通して、改めて感じたことがあります。
困り事を解決するお手伝いだけでなく、まだ困り事になっていないモヤモヤを、気軽に話せる場所にも意味があるのではないかということです。
同じような年代の人が集まって、お茶を飲みながら、あれこれおしゃべりする。
誰かの話に頷いたり、笑ったり、時には「そんな考え方もあるんだ」と気づいたり。
何かを決めなくても、何かを始めなくてもいい。
そんな雑談の時間から、少しずつ気持ちが整理されていくこともあると思うんです。
切羽詰まっていない。でも、心のどこかで気になっている。
そんなモヤモヤを抱えているのは、きっと一人ではありません。
まずは「そうそう、それ!」と共感し合うことから。
それだけでも、十分意味のある時間なのかもしれませんね。


